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トゲバカミキリ
学名:Rondibilis saperdina

ライトトラップに飛来した本種(2016.8.8 山梨県)
Data
和名 トゲバカミキリ
体長 8〜15mm
分布 北海道,利尻島,本州,伊豆諸島(神津島),佐渡島,隠岐,四国,九州
出現期 6〜9月
各種広葉樹,マツ科の針葉樹
解説 モモブトカミキリ族モモブトトゲバカミキリ属の一種。
体色は淡灰褐色で上翅に2本の黒い横帯がある。
触角は黒色で第3節以降は基部側が白色。
前胸背側縁に後方に向いた1対の棘状の突起がある。
和名は♂の上翅基部に1対の棘状突起があることに由来するが消失する個体もあるという。
同属の仲間と似ているが、本種では後脚腿節に黒色の剛毛列があることで判別できる。
海外では朝鮮半島,中国東北部,極東ロシアに分布している。
 
国内に生息しているモモブトトゲバカミキリ属(Rondibilis)は以下の7種(1亜種)。
和名/学名 分布
トゲバカミキリ
Rondibilis saperdina
北海道,利尻島,本州,伊豆諸島(神津島),佐渡島,隠岐,四国,九州
ホウノキトゲバカミキリ
Rondibilis sapporensis
北海道,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州
シマトゲバカミキリ
Rondibilis insularis
四国,九州,対馬,種子島,屋久島,奄美大島,徳之島,沖縄島
モモブトトゲバカミキリ
Rondibilis elongata elongata
多良間島,石垣島,竹富島,西表島,与那国島,波照間島
(エラブモモブトトゲバカミキリ)
Rondibilis elongata minor
徳之島,沖永良部島,沖縄島,久米島
キュウシュウトゲバカミキリ
Rondibilis amanoi
本州(中部以南),四国,九州,対馬,上甑島,種子島,屋久島,口永良部島,トカラ列島(中之島,悪石島),奄美大島,沖縄島
シロスジトゲバカミキリ
Rondibilis femorata
沖縄島,石垣島,西表島,与那国島
ヤマトトゲバカミキリ
Rondibilis femorata
本州
 
写真は8月8日の夜、山梨県の標高1,000m付近のコナラ主体の雑木林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。最初はカメラ側の照明器具の雲台に止まっていたのでカメラから照明器具を外して撮影した。
その後の7月21日に静岡県の標高500m付近の林縁でのライトトラップにも飛来した。

ライトトラップに飛来した本種@
(2016.8.8 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種A
トップの写真をトリミングしたもの。
(2016.8.8 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種B
(2016.8.8 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種C
(2016.8.8 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種D
(2018.7.21 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種E
(2018.7.21 静岡県)
 
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