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ヘラクヌギカメムシ
学名:Urostylis annulicornis

コナラ上の♂(2020.6.23)
Data
和名 ヘラクヌギカメムシ
 別名:ニセクヌギカメムシ
体長 11〜13mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 6〜11月
クヌギ,コナラ,カシワなど
解説 クヌギカメムシ科の一種。
緑色で長い触角を持つ。
晩秋になると赤く変化する個体も見られるようだ。
別名ニセクヌギカメムシと呼ばれるようにクヌギカメムシUrostylis westwoodi)と酷似するが、本種の気門は黒色でないことで同定できる。更にもう一種の同属サジクヌギカメムシ(Urostylis striicornis)との同定は更に難しく、♂の本種は生殖器がヘラ状になっていることで区別でき、♀も腹部末端の形状で区別できる。
また、本種の幼虫はブナ科各種に見られるが、クヌギカメムシの幼虫はクヌギにしか見られない。幼虫の斑紋や色彩も異なるため、成虫よりも同定は容易。
海外では千島列島,サハリン,朝鮮半島,中国北部に分布している。
 
日本に生息するUrostylis属の仲間は以下の3種が知られている。
和名/学名 分布
クヌギカメムシ
Urostylis westwoodi
本州,四国,九州
ヘラクヌギカメムシ
Urostylis annulicornis
北海道,本州,四国,九州
サジクヌギカメムシ
Urostylis striicornis
北海道,本州,四国,九州
 
写真は6月23日に、近所の林道でコナラの葉上にいた♂を撮影したもの。腹部を確認し、気門が無色であることと生殖器から本種の♂だと分かった。
PHOTO

♂@
(2011.5.21)

♂A
(2006.5.28)

コナラにいた♂@
(2020.6.23)

コナラにいた♂A
(2020.6.23)

♀@
自宅の外灯に飛来した個体を採集し、翌日撮影。
(2022.6.23)

♀A
(2022.6.23)

♀B
(2022.6.23)

♀C
気門が無色であることが分かる。
(2022.6.23)

♂の生殖器
(2011.5.21)

♀の腹部末端
(2022.6.23)

コナラ上で産卵中の♀@
(2008.12.23)

コナラ上で産卵中の♀A
(2008.12.23)


(2008.12.23)

コナラに産卵する♀と卵
(2008.12.23)

1齢幼虫
(2009.3.7)

クヌギ洞内の1齢幼虫
(2009.3.7)

3齢幼虫
(2009.4.5)

4齢幼虫@
(2013.4.13)

4齢幼虫A
(2013.4.13)

5齢幼虫@
(2020.4.29)

5齢幼虫A
(2020.4.29)

5齢幼虫B
(2020.4.29)
 
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