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クモヘリカメムシ
学名:Leptocorisa chinensis

草の葉上の本種(2023.9.30)
Data
和名 クモヘリカメムシ
体長 15〜17mm
分布 本州,小笠原諸島,四国,九州,壱岐,対馬,南西諸島
出現期 5〜10月
イネ科(イヌビエ,オシヒバ,エノコログサ,メヒシバ,チカラシバ,オガサワラスズメノヒエ,タチスズメノヒエなど)の汁
 幼虫も同様。
解説 大変スマートな体形が印象的なホソヘリカメムシの一種。
イネ科の穂に見られ、チカラシバなどの穂にある小さな花やもみから吸汁する。
南西諸島には本種に酷似したタイワンクモヘリカメムシがいるが、本種には頭部側面から前胸襟状部側面(複眼の前方及び後方)にある黒条紋があるという点で区別できる。
海外では台湾,朝鮮半島,中国,東洋区に分布している。
 
国内に生息しているクモヘリカメムシ属(Leptocorisa)は以下の3種。
和名/学名 分布
ホソクモヘリカメムシ
Leptocorisa acuta
小笠原諸島,奄美大島,沖縄島,久米島,南大東島,石垣島,西表島
クモヘリカメムシ
Leptocorisa chinensis
本州,小笠原諸島,四国,九州,壱岐,対馬,南西諸島
タイワンクモヘリカメムシ
Leptocorisa oratoria
種子島、屋久島,奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島,与那国島,尖閣諸島
 
トップの写真は9月30日に川沿いの歩道で草の葉上にいた本種を撮影したもの。近くには幼虫も見られ、大きさから終齢幼虫と思われる。周りには穂を付けたエノコログサが多数見られたので発生源となっているようだった。
PHOTO

草の葉上の本種@
近所の畑と雑木林の間の草むらにいた。
(2017.8.26)

草の葉上の本種A
(2017.8.26)

草の葉上の本種B
(2017.8.26)

草の葉上の本種C
(2017.8.26)

雑木林沿いの柵に止まっていた本種
越冬個体と思われる。
(2007.2.17)

チカラシバの穂に来た本種
チカラシバが無数に生える草むらで、穂に1匹だけいた細長いカメムシが、本種であった。チカラシバとマッチした綺麗な光景であった。
(2005.10.8)

幼虫@
(2023.9.30)

幼虫A
(2023.9.30)
タイワンクモヘリカメムシとの相違点

クモヘリカメムシ
頭部側面から前胸襟状部側面の黒条紋がある。
(2017.8.26)

タイワンクモヘリカメムシ
頭部側面から前胸襟状部側面の黒条紋がない。
(2017.10.15 西表島)
 
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