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ツマグロハギカスミカメ
学名:Apolygus subpulchellus

ツマグロハギカスミカメ(2008.8.21 静岡県)
Data
和名 ツマグロハギカスミカメ
体長 約4.5mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,五島列島
出現期 6〜9月
ハギ,カシ,シイ,カラスザンショウ,各種柑橘類の汁
 幼虫も同様。
解説 小型のカスミカメムシの一種。
全体的に明るい黄褐色をしており、後脚の腿節は鮮やかなオレンジ色をしている。
前翅後方は黒い。
本種は近縁種のウスイロツヤマルカスミカメApolygus pulchellus)と酷似し、後脚腿節がほとんど赤味を帯びないのに対し、本種では赤味が強いという程度の微細な違いしかなく、正確な同定には♂の交尾器を見る必要があるとされている。
西日本に多く、寒冷地では体色が暗くなるという。
本種はミカン等の害虫とされており、新梢が落ちるという被害があるようだ。
 
国内に生息するツヤマルカスミカメ属(Apolygus)は以下の26種。
和名/学名 分布
コアオカスミカメ
Apolygus lucorum
北海道,利尻島,本州,四国,九州,対馬
ツマグロアオカスミカメ
Apolygus spinolae
北海道,本州,壱岐,四国,九州,対馬,奄美大島
クロスジコアオカスミカメ
Apolygus nigrovirens
北海道
クロモンコアオカスミカメ
Apolygus atrosignatus
北海道,本州
ニセコアオカスミカメ
Apolygus olivarius
北海道,本州
ツヤコアオカスミカメ
Apolygus watajii
北海道,本州,四国
リュウキュウコアオカスミカメ
Apolygus nepius
石垣島
フタモンアカカスミカメ
Apolygus hilaris
北海道,本州,四国,九州,対馬
シオジツヤマルカスミカメ
Apolygus fraxinicola
北海道,本州
ニセフタモンアカカスミカメ
Apolygus subhilaris
本州,四国,九州
ズアカツヤマルカスミカメ
Apolygus rubriceps
本州(紀伊半島),九州
ヤナギツヤマルカスミカメ
Apolygus takaii
四国
キマダラツヤマルカスミカメ
Apolygus xanthomelas
本州(青森県,福井県),四国(高知県)
ウスイロツヤマルカスミカメ
Apolygus pulchellus
本州(関東以西),壱岐,四国,九州
ツマグロハギカスミカメ
Apolygus subpulchellus
北海道,本州,四国,九州,対馬,五島列島
コアカソカスミカメ
Apolygus pallens
本州,四国,九州
モモアカハギカスミカメ
Apolygus roseofemoralis
本州,四国,九州
クロバカスミカメ
Apolygus nigritulus
北海道,本州,四国,九州,対馬
ヒゲナガクロバカスミカメ
Apolygus furvus
北海道,本州,四国,九州
カラスカスミカメ
Apolygus ater
九州(熊本県)
エジマクロスジカスミカメ
Apolygus ejimai
男女群島
リュウキュウクロスジカスミカメ
Apolygus insulicola
南西諸島(トカラ列島〜西表島)
フタモンクロスジカスミカメ
Apolygus bipunctatellus
奄美大島,沖縄島
オキナワツヤマルカスミカメ
Apolygus fuscoruber
沖縄島
ナカグロツヤマルカスミカメ
Apolygus maackiae
本州,四国
アカツヤマルカスミカメ
Apolygus miniaceus
石垣島,西表島
 
写真は8月21日の夜、静岡県の谷川沿いの外灯に飛来した本種を採集し撮影したもの。
 
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