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クロバカスミカメ
学名:Apolygus nigritulus

カラスウリ上の本種(2023.7.22)
Data
和名 ツマグロハギカスミカメ
体長 約4.5mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 3〜4,6〜10月
イラクサ科(コアカソ,エゾイラクサなど)の汁
 幼虫も同様。
解説 イラクサに付くカスミカメムシ。
前胸背前方の複眼沿いに黒い横長の紋があり、眉毛のように見える。
触角第2節の長さは第1節の3倍以下であることで近似種のヒゲナガクロバカスミカメ(Apolygus furvus)と区別できる。
体色は夏と秋〜春で異なり、夏場では黒味が強く高温期型と呼ばれ、秋から出現する個体は低温期型で褐色〜暗褐色、暗赤褐色をしているという。秋に出現した個体は越冬し、翌年の春に産卵する。
 
国内に生息するツヤマルカスミカメ属(Apolygus)は以下の26種。
和名/学名 分布
コアオカスミカメ
Apolygus lucorum
北海道,利尻島,本州,四国,九州,対馬
ツマグロアオカスミカメ
Apolygus spinolae
北海道,本州,壱岐,四国,九州,対馬,奄美大島
クロスジコアオカスミカメ
Apolygus nigrovirens
北海道
クロモンコアオカスミカメ
Apolygus atrosignatus
北海道,本州
ニセコアオカスミカメ
Apolygus olivarius
北海道,本州
ツヤコアオカスミカメ
Apolygus watajii
北海道,本州,四国
リュウキュウコアオカスミカメ
Apolygus nepius
石垣島
フタモンアカカスミカメ
Apolygus hilaris
北海道,本州,四国,九州,対馬
シオジツヤマルカスミカメ
Apolygus fraxinicola
北海道,本州
ニセフタモンアカカスミカメ
Apolygus subhilaris
本州,四国,九州
ズアカツヤマルカスミカメ
Apolygus rubriceps
本州(紀伊半島),九州
ヤナギツヤマルカスミカメ
Apolygus takaii
四国
キマダラツヤマルカスミカメ
Apolygus xanthomelas
本州(青森県,福井県),四国(高知県)
ウスイロツヤマルカスミカメ
Apolygus pulchellus
本州(関東以西),壱岐,四国,九州
ツマグロハギカスミカメ
Apolygus subpulchellus
北海道,本州,四国,九州,対馬,五島列島
コアカソカスミカメ
Apolygus pallens
本州,四国,九州
モモアカハギカスミカメ
Apolygus roseofemoralis
本州,四国,九州
クロバカスミカメ
Apolygus nigritulus
北海道,本州,四国,九州,対馬
ヒゲナガクロバカスミカメ
Apolygus furvus
北海道,本州,四国,九州
カラスカスミカメ
Apolygus ater
九州(熊本県)
エジマクロスジカスミカメ
Apolygus ejimai
男女群島
リュウキュウクロスジカスミカメ
Apolygus insulicola
南西諸島(トカラ列島〜西表島)
フタモンクロスジカスミカメ
Apolygus bipunctatellus
奄美大島,沖縄島
オキナワツヤマルカスミカメ
Apolygus fuscoruber
沖縄島
ナカグロツヤマルカスミカメ
Apolygus maackiae
本州,四国
アカツヤマルカスミカメ
Apolygus miniaceus
石垣島,西表島
 
トップの写真は7月22日に近所の林道でカラスウリの葉上にいた本種を撮影したもの。
越冬後の個体の写真は3月15日に近所の林道で白い花を付けたヒサカキをビーティングして得られたもの。図鑑の説明通り、色彩が淡い個体だった。
PHOTO

カラスウリ上の本種
(2023.7.22)

マユミ上の本種@
(2024.6.15)

マユミ上の本種A
(2024.6.15)

マユミ上の本種B
(2024.6.15)

マユミ上の本種C
(2024.6.15)

草の穂上の本種@
(2010.7.18)

草の穂上の本種A
(2010.7.18)

草の穂上の本種B
(2010.7.18)

ビーティングで得られた低温期型の個体@
(2020.3.15)

ビーティングで得られた低温期型の個体A
(2020.3.15)

ビーティングで得られた低温期型の個体B
(2020.3.15)

ビーティングで得られた低温期型の個体C
(2020.3.15)

ビーティングで得られ低温期型後の個体D
腹面。
(2020.3.15)
 
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