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フタモンホシカメムシ
学名:Pyrrhocoris sibiricus

獣糞に来た本種(2022.7.13 岩手県)
Data
和名 フタモンホシカメムシ
体長 約9mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 5〜10月
イネなどの汁
 幼虫も同様。
解説 ホシカメムシの一種。
体色は灰褐色で個体により赤色を帯びる。
前胸背の前方付近に1対の光沢のある黒紋がある。
長翅型と短翅型の2がある。
地表で生活し、草むらや石の下などから見つかる。
同属に本種と酷似したクロホシカメムシがいるが、クロホシカメムシの各脚の基節窩の外面が黒褐色であるのに対し、本種は黄白色である点で区別できる。
 
国内に生息しているフタモンホシカメムシ属(Pyrrhocoris)は以下の2種。
和名/学名 分布
フタモンホシカメムシ
Pyrrhocoris sibiricus
北海道,本州,四国,九州,対馬
クロホシカメムシ
Pyrrhocoris sinuaticollis
本州,九州
 
5月30日の写真は上流付近の道路上を歩いている本種を撮影したもの。翅はそこそこ長いようだが腹部を完全に覆うほどではないので、短翅型に入ると思うが短翅型と呼ぶには中途半端さを感じた。今回は交通量は少ないものの道路上なのでじっくりと撮影できなかったので次回は同定ポイントが分かるよう腹面も撮影したい。
トップの写真は7月13日に岩手県の海岸近くの林縁の路上で獣糞に来ていた本種を撮影したもの。前回の宿題だった腹面も撮影した。基節窩は基節の下半分だと思うが、基節だけでなく転節と腿節の根元まで黄白色で、クロホシとの差は歴然であった。
PHOTO

路上を歩く本種
(2021.5.30)

獣糞に来た本種
(2022.7.13 岩手県)

本種の腹面@
(2022.7.13 岩手県)

本種の腹面A
(2022.7.13 岩手県)
クロホシカメムシとの相違点

フタモンホシカメムシ
脚の基節窩(脚の根元付近)は黄白色。基節末端・転節・腿節根元は淡色。
(2022.7.13 岩手県)

クロホシカメムシ
脚の基節は黒褐色。転節・腿節根元は褐色。
(2021.6.13)
 
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