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エルモンヒラタカゲロウ
学名:Epeorus latifolium

エルモンヒラタカゲロウ 成虫♂(2021.8.4 岩手県)
Data
和名 エルモンヒラタカゲロウ
 別名:ウスバヤマカゲロウ,エルモンオカゲロウ,ヤマカゲロウ
体長 約12mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 4〜11月
無し
解説 山地〜平地の河川まで広く生息するヒラタカゲロウ。
全体的に白っぽい体色をしており、前脚腿節には特徴的な3つの褐色紋がある。
和名のエルモンは恐らく前翅の根元付近にあるL字型の紋に由来していると思われる。
尾毛は2本で、成虫では非常に長くなる。
亜成虫の翅は半透明の黄白色で、成虫では透明。
幼虫は扁平で、腹節左右から発達した鰓が目立ち、鰓にも斑紋がある。
 
国内に生息するヒラタカゲロウ属(Epeorus)は以下の11種。
和名/学名 分布
キイロヒラタカゲロウ
Epeorus aesculus
北海道,本州,四国,九州
イワヒラタカゲロウ
Epeorus cumulus
本州
ウエノヒラタカゲロウ
Epeorus curvatulus
北海道,本州,四国,九州
ミナミヒラタカゲロウ
Epeorus erratus
石垣島,西表島
オナガヒラタカゲロウ
Epeorus hiemalis
本州,九州
ナミヒラタカゲロウ
Epeorus ikanonis
北海道,本州,四国,九州
エルモンヒラタカゲロウ
Epeorus latifolium
北海道,本州,四国,九州
マツムラヒラタカゲロウ
Epeorus l-nigrum
北海道,本州,四国,九州
タニヒラタカゲロウ
Epeorus napaeus
北海道?,本州,四国?,九州
ユミモンヒラタカゲロウ
Epeorus nipponicus
北海道,本州,四国,九州
キタヒラタカゲロウ
Epeorus uenoi
北海道
 
トップの写真は岩手県の山道で発見した♂を撮影したもの。いままでは亜成虫か♀を撮影していたが、初めて♂の成虫を見ることができた。
♀の成虫の写真は静岡県の渓流近くの崖地に止まっていたもの。腹部は淡い緑色に映っているが、水生昆虫ファイル(つり人社)によれば腹部の中にある卵塊の色が透けて見えているということであった。
亜成虫の♂の写真は、早朝に旅館の網戸に止まっていたもの。
幼虫は低山地の谷川の倒木の下にいた個体を撮影したもの。
PHOTO

成虫♂@
(2021.8.4岩手県)

成虫♂A
(2021.8.4岩手県)

亜成虫♂@
(2008.7.4 静岡県)

亜成虫♂A
(2008.7.4 静岡県)

亜成虫♂B
(2008.7.4 静岡県)

亜成虫♂C
(2008.7.4 静岡県)

成虫♀
(2008.7.3 静岡県)

♀の尾毛
非常に長く、ファインダーに入りきらなかった。
(2008.7.3 静岡県)

♀のアップ
エルモンのL字が確認できる。
(2008.7.3 静岡県)

幼虫
科名の通り、平たい。
(2009.4.30 静岡県)
 
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