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ムネクリイロボタル
学名:Cyphonocerus ruficollis

ライトトラップに飛来した本種(2023.5.27)
Data
和名 ムネクリイロボタル
体長 6〜8mm
分布 本州,伊豆諸島(神津島,三宅島,御蔵島,八丈島),四国,九州,志賀島,能古島,下甑島
出現期 5〜7月
花の蜜
 幼虫は陸生の貝類(カタツムリの仲間)を食べる。
解説 普通に見られる小型のホタル。
前胸背板はやや暗い赤褐色。上翅は黒色で多数の点刻がある。
触角は櫛歯状で♂では分枝が節より短いとされる。
黒い体色に前胸背板は赤くいかにもホタルらしい。
幼虫は陸生なので、水辺のない場所で見ることができる。
成虫は昼行性で発光しないが、幼虫や蛹の尻部は発光している。
成虫は一般的に発光しないと言われているが成虫にも発光器があり、管理人は子供の頃、恐らく本種だったと思う個体を採集して暗くした部屋で本種を観察したところ短い時間だったが発光したのを確認している。
 
国内に生息するクシヒゲボタル属(Cyphonocerus)は以下の6種(1亜種)。
和名/学名 分布
ヘリアカボタル
Cyphonocerus marginatus
本州,四国,九州
ムネクリイロボタル
Cyphonocerus ruficollis
本州,伊豆諸島(神津島,三宅島,御蔵島,八丈島),四国,九州,志賀島,能古島,下甑島
ウスグロボタル
Cyphonocerus inelegans
本州(和歌山県)
オキナワクシヒゲボタル
Cyphonocerus okinawanus okinawanus
沖縄島,伊平屋島,渡嘉敷島,久米島
オキナワクシヒゲボタル(奄美大島亜種)
Cyphonocerus okinawanus amamianus
奄美大島
クロクシヒゲボタル
Cyphonocerus watarii
本州,九州
ヤエヤマクシヒゲボタル
Cyphonocerus yayeyamensis
石垣島,西表島
 
写真は5月27日の夜、近くの山中に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。櫛の長さで雌雄が判別できるようなので今度交尾中のペアを見つけたら確認してみたい。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2023.5.27)

ライトトラップに飛来した本種A
(2023.5.27)

ライトトラップに飛来した本種B
(2023.5.27)

葉上の本種
(2008.6.1)

交尾
(2006.6.3)
 
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