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ニッポンヒゲナガハナバチ
学名:Eucera nipponensis

ノイバラ上の♂(2012.4.21)
Data
和名 ニッポンヒゲナガハナバチ
体長 ♂:約11mm
♀:約12mm
分布 本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,口永良部島
出現期 4〜10月
花の蜜
 幼虫は親から与えられた花粉だんごを食べる。
解説 触角が非常に長いハナバチ。
♀では触角は長くならない。
シロスジヒゲナガハナバチ(Eucera spurcatipes)と酷似し混同されていたが、近年Eucera属とTetraloniella属(旧称:Tetralonia属)が見直され、「新訂 原色昆虫図鑑V」(北隆館)では便宜上、前翅の亜縁室が2個の場合、Eucera属、3個の場合Tetraloniella属とされていたが、更にその後に出版された「日本産ハナバチ図鑑」(文一総合出版)で、同定方法が定まり本種はEucera属のSynhalonia族に、シロスジヒゲナガハナバチはEucera属のEucera族に分類された。
具体的には以下の赤線で示した箇所が同定ポイントとなる。
また、科レベルの分類もコシブトハナバチ科コシブトハナバチ亜科とされていたが、ミツバチ科に変更されていた。
単独で生活し、土中に巣を造る。
 
国内に生息するヒゲナガハナバチ属(Eucera)のSynhalonia亜属は以下の3種(2亜種)。
和名/学名 分布
ニッポンヒゲナガハナバチ
Eucera nipponensis
本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,口永良部島
シナヒゲナガハナバチ
Eucera chinensis nigricaudata
石垣島,西表島,与那国島
オキナワヒゲナガハナバチ
Eucera okinawae okinawae
奄美大島,徳之島,与論島,沖縄島,古宇利島,伊平屋島,瀬底島,久米島,浜比嘉島,藪地島,粟国島,渡嘉敷島,阿嘉島,宮古島,池間島,多良間島
(サキシマヒゲナガハナバチ)
Eucera okinawae sakishimana
北大東島,南大東島,石垣島,竹富島,黒島,鳩間島,西表島,由布島,波照間島,与那国島
 
写真は4月21日にノイバラ上で休んでいた♂を撮影したもの。♀の写真は近所の林縁で葉に止まった個体を撮影したもの。
PHOTO

♂のアップ
(2012.4.21)

♀@
(2019.5.25)

♀A
(2019.5.25)

♀B
(2019.5.25)
シロスジヒゲナガハナバチとの相違点

本種の翅脈
本種の前翅の亜縁室は3個あるのに対し、シロスジヒゲナガハナバチでは2個である点で同定できる。
 
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