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キンバエ
学名:Lucilia caesar

♂(2010.4.30)
Data
和名 キンバエ
体長 6〜12mm
分布 北海道,本州,四国,九州,沖縄
出現期 5〜10月
動物の糞や死骸,果実
 幼虫は動物の死骸を食べる
解説 金属光沢が綺麗なハエ。
身近にもよく見られるが、市街地よりも森林内に多い。
複眼は非常に大きく頭部全体を占める。♂では両複眼が接しているが、♀では離れる。
体色は金緑色のものが多いが、青緑色や銅赤色などの個体差が見られる。
腐ったものなどによく飛んでくるため、不潔で嫌がられることが多いが、パプアキンイロクワガタLamprima adolphinae)と同じような色彩変異は大変美しい。
ハエ目の仲間は後翅は退化して平均こんとなっており、前翅だけで飛ぶが飛翔能力は非常に高く、ブ〜ンという嫌な音を立てて飛ぶ。
 
本種とよく似たキンバエの仲間も多いが、その中で身近に見られホン種と酷似しているミドリキンバエ(Lucilia illustris)では、♂でも複眼がやや離れていることと、鱗弁が白色である点が本種と異なる。
尚、他にも似たキンバエ類もいるが、便器上便宜上可能性が高い本種とした。
PHOTO

♂@
清流の流れる山奥で青味の強いキンバエを見つけた。
(2006.4.1)

♂A
同じキンバエでも金緑色,青緑色,銅赤色などの個体差が見られる。
(2006.4.1)

♀@
(2008.5.17)

♀A
(2008.5.17)

ミミズの糞に群がる本種
(2008.5.17)
 
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