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セアカヒラタゴミムシ
学名:Dolichus halensis

石の下にいた個体(2021.6.14)
Data
和名 セアカヒラタゴミムシ
体長 15〜20mm
分布 北海道,利尻島,焼尻島,天売島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(三宅島,八丈島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,壱岐,対馬,屋久島,下甑島,トカラ列島(中之島)
出現期 5〜10月
昆虫類などの死骸
解説 色彩変異の富むゴミムシの一種。
前胸背が赤いものや黒いもの、上翅は黒地に中央に縦長の赤色紋のあるものとないものなど個体差が激しい。
上翅は光沢が鈍く、細い条溝があり、間室は隆起しない。
触角と脚は黄褐色。
全身黒色の個体はキアシヌレチゴミムシ(Archipatrobus flavipes flavipes)に似るが、本種の上翅は光沢が弱く、前胸背は後方で狭まることなどで区別できる。
夜行性で日中は落ち葉や石の下に隠れている。
全国に普通に見られる。
国内に生息するDolichus属は本種のみ。
 
トップの写真は6月12日に川沿いの土手の石の下にいた本種を採集して撮影したもの。個体数は多く、中でも前胸背の赤い個体が目に付き、素早く逃げる本種を無我夢中でなんとか採集した。同日に別の場所のクラウンド沿いの桜並木の薄暗い場所で無造作に放置されていた石やブロックの下に多数の本種が隠れていた。同じブロックの下に様々なタイプの本種がいたことから遺伝的なものではないようだ。
PHOTO

前胸背のみ赤い個体@
川沿いの土手の石の下にいた。
(2021.6.13)

前胸背のみ赤い個体A
(2021.6.13)

前胸背のみ赤い個体B
(2021.6.13)

前胸背のみ赤い個体C
(2021.6.13)

前胸背が赤く上翅紋がある個体
夜、自宅の玄関にいた。
(2006.9.8)

前胸背が黒く上翅紋がある個体@
標高1,000m程のコテージの敷地内にいた。
(2015.10.12 山梨県)

前胸背が黒く上翅紋がある個体A
(2015.10.12 山梨県)

前胸背が黒く上翅紋のない個体@
河原のそばのグラウンド沿いの石の下にいた。
(2021.6.13)

前胸背が黒く上翅紋のない個体A
(2021.6.13)

前胸背が黒く上翅紋のない個体B
アカマツの根元の石の下にいた。腹部が出ているので♀と思われる。
(2020.6.27)
 
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