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ケシゲンゴロウ
学名:Hyphydrus japonicus

ケシゲンゴロウ(鎌倉産/WILD)
(2008.9.7)
Data
和名 ケシゲンゴロウ
体長 3.8〜5mm
分布 北海道,本州,飛島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,天草諸島,下甑島,種子島,トカラ列島(中之島,宝島),沖永良部島,伊平屋島,西表島,与那国島
出現期 4〜9月
昆虫や小魚など
解説 普通に見られるケシゲンゴロウ属の一種。
ゲンゴロウの中では大変小型の仲間で、大きくても5mmしかない。
本種は黒色と黄褐色の明瞭な模様がある。
同属のヒメケシゲンゴロウなどと酷似するが、本種の♀は艶消し状、♂では腹部第2節の縦の隆起が強く横から見て角ばって見えるという。
 
国内に生息するケシゲンゴロウ属(Hyphydrus)は以下の5種(1亜種)。
和名/学名 分布
タイワンケシゲンゴロウ
Hyphydrus lyratus lyratus
トカラ列島(宝島),沖永良部島,与論島,沖縄島,伊平屋島,伊是名島,久米島,池間島,石垣島,西表島,与那国島
ヒメケシゲンゴロウ
Hyphydrus l. laeviventris
本州,四国,九州,対馬,上甑島,下甑島,奄美大島,徳之島,沖永良部島
ヒメケシゲンゴロウ(北海道亜種)
Hyphydrus l. tsugaru
北海道(南部),本州(青森県)
ケシゲンゴロウ
Hyphydrus japonicus japonicus
北海道,本州,飛島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,天草諸島,下甑島,種子島,トカラ列島(中之島,宝島),沖永良部島,伊平屋島,西表島,与那国島
コケシゲンゴロウ
Hyphydrus pulchellus
九州,対馬,種子島,トカラ列島(中之島),奄美大島,徳之島,沖永良部島,与論島,沖縄島,伊平屋島,伊是名島,久米島,宮古島,池間島,石垣島,西表島,与那国島,小浜島
ニセケシゲンゴロウ
Hyphydrus orientalis
本州(静岡県),沖縄島,西表島,与那国島
 
写真は9月6日に水田周囲の流れのほとんどない水路で水面付近に現れて泳ぎ回っていた本種を採集して撮影したもの。誠文堂より何故かこの青二才の私に水生昆虫の著書を依頼されているので、少しでも多くの写真をと水生昆虫を探し回っているのである。しかし、写真がない種はお借りしたり、無いものはテキストだけでも紹介するので結構いけてる本になりそうなのだ。ちなみに飼育した本種は9月27日に死亡、寿命と思われる。飼育は川魚の餌で十分であった。
PHOTO

♀@(鎌倉産/WILD)
(2008.9.6)

♀@(鎌倉産/WILD)
(2008.9.6)

♀A(鎌倉産/WILD)
♀は細かい点刻があり、艶消し状。
(2008.9.6)

横から見た♀(鎌倉産/WILD)
(2008.9.7)

裏から見た♀(鎌倉産/WILD)
(2008.9.7)
 
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