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ハスモンヨトウ
学名:Spodoptera litura

産卵中の♀(2018.10.28 西表島)
Data
和名 ハスモンヨトウ
開張 38〜40mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島,小笠原諸島(父島,母島),四国,九州,対馬,南西諸島
出現期 4〜12月
不明
 幼虫は多食性でナス科(トマト,ナス),マメ科(ダイズ),キク科(シャ,キク,ダリア,セイタカアワダチソウ),ネギ科(ネギ),ナデシコ科(カーネーション),サクラソウ科(シクラメン)などの葉を食べる。
解説 害虫として知られているキリガの一種。
前翅は褐色で淡色の筋模様が目立つ。
触角は♂は繊毛状,♀では糸状。
広く分布しているが、寒さに弱く寒冷地では越冬できない。ただし、移動能力に優れているため、海外から飛来することもあるという。
幼虫は野菜類を食草とするため、害虫とされている。
幼虫は体節毎に黒紋があり、特徴的な模様をしている。
海外では台湾,朝鮮半島,中国,ベトナム,インド,スリランカ,インドネシア,オーストラリアなどに分布している。
 
国内に生息するSpodoptera属は以下の8種。
和名/学名 分布
ハスモンヨトウ
Spodoptera litura
北海道,本州,伊豆諸島,小笠原諸島(父島,母島),四国,九州,対馬,南西諸島
スジキリヨトウ
Spodoptera depravata
北海道,本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,南西諸島
アカマダラヨトウ
Spodoptera picta
本州(伊豆半島以西),伊豆諸島(御蔵島,八丈島),小笠原諸島(父島),四国,九州,対馬,奄美大島,沖永良部島,沖縄島,石垣島,西表島
シロナヨトウ
Spodoptera mauritia
本州,伊豆諸島,小笠原諸島(父島,母島,兄島),四国,九州,対馬,南西諸島
アフリカシロナヨトウ
Spodoptera exempta
本州(静岡県),小笠原諸島(南硫黄島),九州(熊本県),沖縄島,南大東島
シロイチモジヨトウ
Spodoptera exigua
北海道,本州,四国,九州,対馬,南西諸島
クシナシスジキリヨトウ
Spodoptera cilium
小笠原諸島(父島,母島),九州(熊本県)
クシヒゲスジキリヨトウ
Spodoptera pecten
小笠原諸島(父島,母島),九州(霧島山),沖縄諸島,宮古列島,八重山列島
 
トップの写真は10月28日の夜、西表島の標高70m付近のコンクリート製の階段の裏に止まって産卵していた♀を撮影したもの。産卵場所として適しているのか複数の♀が飛来して産卵していた。幼虫は以前に地元で撮影している。
PHOTO

産卵中の♀
(2018.10.28 西表島)

幼虫@
(2005.10.15)

幼虫A
(2005.10.15)
 
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