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ヤママユ | |
学名:Antheraea yamamai yamamai | |
ライトトラップに飛来した♂(2016.9.11) |
Data | |
和名 | ヤママユ |
開張 | ♂:約135mm ♀:約140mm |
分布 | 本州,四国,九州,対馬,屋久島 |
出現期 | 7〜9月 |
餌 | 食べない 幼虫はブナ科(クヌギ,コナラ,クリ,カシワ,カシ類),バラ科(リンゴ,サクラ類)などの葉を食べる。 |
解説 |
大型になるヤママユガの一種。 前翅と後翅に1対の円形の眼状紋があり、内部は透ける。 翅の色彩は黄褐色,茶褐色,暗褐色まで変異がある。 ♂の触角は羽毛状、♀では両櫛歯状。 北海道産は小型でロシアに分布する北方系の亜種(ussuriensis)とされ、奄美大島と沖縄島産は翅が丸みを帯び、眼状紋の透かしの個所が極めて小さいなどの違いから奄美大島以南亜種(yoshimotoi)とされている。 海外では台湾,中国からロシア南東部に複数の亜種が分布している。 本種を初めて見たのは4年前の8月24日に静岡県の標高100m付近の草原でのライトトラップに飛来したことがあり、その大きさに圧倒された。その時はライトトラップの周りを飛び回った後に螺旋を描きながらゆっくりと上昇してそのまま飛び去ってしまった。それから常々撮影したいと思っており今回が2度目の飛来でようやく撮影することができた。 虫ナビ紹介種は本種で3,100種目となった。 翌年の9月16日、新潟県の標高200m付近でライトトラップをしたところ、0時を過ぎると3時半までに6匹の本種が飛来した。触角の枝が長いのでいずれも♂のようだったが、赤褐色のものから黄褐色のものまで見ることができた。同時にクスサンも1匹飛来した。 今まで♂ばかり飛来していたが9月24日の夜に静岡県の標高約1,200mの林縁に設置したライトトラップに♀が飛来した。飛来した時間帯も18時40分と今までの♂に比べかなり早い時間に飛来した。ただ、このライトトラップで飛来したのはこの♀1匹のみであった。 |