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ウスイロカバスジヤガ
学名:Sineugraphe bipartita

ライトトラップに飛来した本種(2016.8.9 山梨県)
Data
和名 ウスイロカバスジヤガ
開張 47〜49mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 7〜10月
腐った果実や樹液など
 幼虫の食草は不明。
解説 モンヤガの一種。
前翅は茶褐色で、外横線と亜外横線の間は暗褐色。
個体変異により環状紋と腎状紋の間と環状紋より内側に黒紋が出る個体も出現する。
同属のカバスジヤガと酷似するが、外横線は揺らぎがなく、滑らかな直線・曲線を描くのに対し、本種では上下に細かな揺らぎがあることで区別できる。(ページ下部を参照
色彩には個体差があるので、同定の参考にするのは危険である。
海外では朝鮮半島,中国東北部,ロシア南東部に分布している。
 
国内に生息するSineugraphe属は以下の3種。
和名/学名 分布
カバスジヤガ
Sineugraphe exusta
北海道,本州,四国,九州,対馬
ウスイロカバスジヤガ
Sineugraphe bipartita
北海道,本州,四国,九州
オオカバスジヤガ
Sineugraphe oceanica
北海道(南部),本州,四国,九州,対馬
 
トップの写真は8月9日の夜、山梨県のひょうこう1,000m付近のコナラ主体の雑木林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。環状紋と腎状紋の縁取りが鮮明な個体で外横線の揺らぎは微妙だが、「日本産蛾類標準図鑑U」にそっくりな個体が図示されている。
下の写真は7月27日の夜1時頃、山梨県の標高1,600m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種
(2012.7.27 山梨県)
カバスジヤガとの相違点

ウスイロカバスジヤガ
外横線が細かく揺らいでいる。
(2012.7.27 山梨県)

カバスジヤガ
外横線が滑らか。
(2012.7.26 山梨県)
 
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