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アケビコノハ
学名:Eudocima tyrannus

アケビコノハ(2006.10.4)
Data
和名 アケビコノハ
開張 95〜105mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,トカラ列島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 5〜11月
果実(ミカン,ナシ,ブドウ,モモなど)の汁
 幼虫はアケビ科(ムベ,アケビ,ミツバアケビ),ツヅラフジ科(アオツヅラフジ,コウモリカズラ),メギ科(ヒイラギナンテン,メギ,ヘビノボラズ)等の葉を食べる。
解説 枯れ葉そっくりの蛾。
前翅は枯葉そっくりで見つかりにくく、見つかった場合は前翅を広げ派手なオレンジ色に黒い紋がある後翅を見せて驚かし身を守る。
幼虫は前方を丸め、胸部に2対ある目玉そっくりの紋を強調させて外敵を威嚇する。
幼虫・成虫ともにとてもユニークなガである。
成虫は夜間、鋭い口吻で果実から汁を吸う。
海外では台湾,中国,ロシア南東部〜インドに分布している。
 
国内に生息するEudocima属は以下の4種。
和名/学名 分布
ヒメアケビコノハ
Eudocima phalonia
本州,四国,九州,トカラ列島,沖縄島,西表島
ミドリモンコノハ
Eudocima homaena
石垣島,西表島,与那国島
アケビコノハ
Eudocima tyrannus
北海道,本州,四国,九州,対馬,トカラ列島,沖縄島,石垣島,西表島
キマエコノハ
Eudocima salaminia
北海道,本州,四国,九州,対馬,五島列島,屋久島,トカラ列島,沖縄島,石垣島,西表島
 
写真は9月3日に採集した幼虫をヒイラギナンテンで飼育し、羽化させた成虫。
幼虫は日に日に目に見える形で大きくなり、終齢幼虫は特大で赤みが強かった。近所の林道では5月5日に緑味の強い大型の幼虫も見ることができた。
PHOTO

自宅の外灯に飛来した本種@
(2015.9.12)

自宅の外灯に飛来した本種A
(2015.9.12)

自宅の外灯に飛来した本種B
(2015.9.12)

木に止まる本種
(2010.8.10 静岡県)

羽化させた個体@
前翅は枯葉そっくり。
(2006.10.4)

羽化させた個体A
(2006.10.4)

羽化させた個体B
(2006.10.4)

羽化させた個体C
(2006.10.4)

幼虫@
(2006.9.3)

幼虫A
(2018.5.5)

繭を造る幼虫
(2006.9.16)


(2006.9.18)

食草のアケビ
他にも複数の食草がある。
(2009.4.4)
 
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