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ウスタビガ
学名:Rhodinia fugax fugax

外灯に飛来した♀(2016.11.20 埼玉県)
Data
和名 ウスタビガ
 別名:ヤマカマス
開張 ♂:約85mm
♀:約100mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 10〜11月
食べない
 幼虫はブナ科(クヌギ,コナラ,カシワ),バラ科(サクラ類),ニレ科(ケヤキ),ムクロジ科(カエデ類)などの葉を食べる。
解説 秋に出現するヤママユガの一種。
雄の翅の地色は黄色〜赤褐色まで変異があるが、♀では黄色。
前翅・後翅共に円形の透明な紋がある。
主に里山の雑木林に生息し、紅葉が進んだ時期に出現する。色彩は紅葉に合わせた保護色と考えられる。
繭は緑色で枝にぶら下がっており、羽化後の産卵場所として利用されることが多い。
北海道産は小型で♂では濃色であることから今後別亜種とされる可能性がある。
海外では朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。
 
写真は11月20日の夜、埼玉県の標高80m付近の外灯に飛来していた♀を撮影したもの。雑木林内を散策し、ライトトラップに適した場所を探してホテルに戻る途中の16時頃に目当ての本種を発見した。外灯の下の柵に止まっていたことから夜間飛来したものがそのまま休んでいたようだ。夜間は更に飛来すると期待したものの残念ながら撮影した1個体が再び外灯の周りを飛び回るのみで早朝にかけて1匹も飛来することはなかった。
PHOTO

日中に外灯の下に止まっていた♀@
(2016.11.20 埼玉県)

日中に外灯の下に止まっていた♀A
(2016.11.20 埼玉県)

日中に外灯の下に止まっていた♀B
(2016.11.20 埼玉県)

日中に外灯の下に止まっていた♀C
開張は98mmだった。
(2016.11.20 埼玉県)
 
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