ホーム > チョウ目 > シャチホコガ科 > ウチキシャチホコ亜科
 
ホシナカグロモクメシャチホコ
学名:Furcula bicuspis lanigera

ライトトラップに飛来した本種(2012.7.26 山梨県)
Data
和名 ホシナカグロモクメシャチホコ
開張 ♂:約40mm
♀:約45mm
分布 北海道,本州,四国(剣山)
出現期 5〜6,8月
食べない
 幼虫はカバノキ科(ダケカンバ,シラカンバ)の葉を食べる。
解説 斑紋が美しいシャチホコガの一種。
地色は白色で、黄色い縁取りの青い光沢の黒色と黄色が混ざった太い横帯がある。
近似種のナカグロモクメシャチホコ(Furcula furcula sangaica)は地色がややくすんだ白色で、横帯は本種より細く、亜外横線前縁部の2条の外横線が本種に比べ不明瞭などの点で区別できる。
国内で見られる本種はサハリン産と同じ亜種(lanigera)で、基亜種は朝鮮半島,シベリア〜ヨーロッパまで広く分布、北アメリカ産は別亜種で全3亜種に分けられている。
 
写真は7月26日の夜、山梨県の標高1,600m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。純白に装飾的な斑紋がただただ美しいがこの模様が何を意味しているのか明確には分からないものの、食草であるシラカンバの白い幹に止まると保護色効果があるように思える。
翌年も同じ場所の外灯下で日中に草に止まっていた本種を発見することができた。
PHOTO

外灯の下にいた本種@
(2013.7.7 山梨県)

外灯の下にいた本種A
(2013.7.7 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種@
(2012.7.26 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2012.7.26 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種B
(2012.7.26 山梨県)
 
先頭ページへ