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ナカジロナミシャク
学名:Melanthia procellata inquinata

ライトトラップに飛来した本種(2019.8.6 山梨県)
Data
和名 ナカジロナミシャク
開張 26〜33mm
分布 本州,伊豆諸島(伊豆大島,新島,三宅島,八丈島),四国,九州,対馬,屋久島
出現期 4〜7,9〜10月
花の蜜
 幼虫はキンポウゲ科(センニンソウ,ボタンヅル)の葉を食べる。
解説 その名の通り翅の中央付近が白いナミシャク。
触角は雌雄共に微毛状。
個体変異が多く、全体的に暗化した個体も見られる。
国内に分布する本種は3亜種に分けられており、本亜種の他、北海道産は亜種(inexpectata)、奄美大島産は亜種(szechuanensis)で、基亜種はヨーロッパに分布している。また、沖縄以南には近縁種のリュウキュウナカジロナミシャク(Melanthia catenaria mesozona)が分布している。
 
トップの写真は8月6日の夜、山梨県の標高1,500m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。
右下の写真は10月18日に、セイタカアワダチソウの花に止まっていた本種を撮影したもの。本種がいた場所が小川の向こう岸だった為、遠くてアップで撮影することはできなかった。しかし日中に花の蜜を吸っているという貴重な生態写真であることに違いはない。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
標高1,500m付近で撮影。
(2019.8.6 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種A
標高1,600m付近で撮影。
(2015.8.10 山梨県)

クヌギ上の本種
標高600m付近に設置したライトトラップのそばのクヌギにいた。
(2012.6.23 静岡県)

セイタカアワダチソウの花に来た本種
(2008.10.18)
 
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