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サビモンルリオビクチバ
学名:Ischyja ferrifracta

ライトトラップに飛来した♂(2017.7.10 西表島)
Data
和名 サビモンルリオビクチバ
開張 80〜85mm
分布 奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 5〜12月
果実
 幼虫はウコギ科を食草とすると考えられる。
解説 南方系のカギバトモエ族の一種。
前翅は暗褐色で黄褐色の模様がある。
翅頂付近から中央にかけて錆色の帯がみられる。
前翅後縁から中央にかけて黒い紋があるタイプと無いタイプがあるが、「日本産蛾類標準図鑑U」(学研)に図示されている雌雄の標本写真が紋がある個体が♂で紋の無い個体が♀であること、実際に紋のある個体3匹と紋の無い個体1匹を見たところ紋のない個体のほうが大型であったことなどから、雌雄の違いと思われる。
後翅は黒褐色で青白い横帯がある。
少ない種で、国内での記録は遇産種と考えられている。
海外では中国海南島,タイ,インド,フィリピン,ジャワ島,ロンボク島,ボルネオ島などに分布している。
 
写真は7月10日の夜、西表島の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。ライトトラップをセットした直後の8時半頃に早々飛来した。見たかった蛾の一つで10年ぶりに西表島に来た甲斐があった。
虫ナビ紹介種は本種で3,200種目となった。
更に2年後の10月21日には西表島の森林内に日中置いておいたバナナに2匹の♂と思われる個体が飛来していた。写真は1匹目が飛来していた時のもの。翌日、標高120m付近の林縁に設置したライトトラップに♀と思われる紋のない個体が飛来した。あまりメジャーな蛾ではないからか本種に関する情報が少ない。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂
(2017.7.10 西表島)

バナナに来た♂@
(2019.10.21 西表島)

バナナに来た♂A
(2019.10.21 西表島)

ライトトラップに飛来した♀
(2019.10.22 西表島)
 
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