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ウスギヌカギバ
学名:Macrocilix mysticata watsoni

ライトトラップに飛来した本種(2012.6.24 静岡県)
Data
和名 ウスギヌカギバ
開張 ♂:25〜36mm
♀:34〜40mm
分布 本州(関東以南),四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,徳之島
出現期 4〜10月
食べない
 幼虫はブナ科(アラカシ,ウラジロガシ,コナラ,ミズナラ,クヌギ)の葉を食べる。
解説 異様な模様を持つカギバガの一種。
前翅前縁後方付近から後翅の後縁後方にかけて黄土色の帯模様があり、更に後翅後縁沿いも黄土色になることで、体色と同化して三又状の模様を描いている。恐らく、この模様が収束する箇所を後翅後方にすることで、鳥などの天敵の攻撃を反らす効果があると思われる。
基亜種はインド北部とミャンマーに生息しており、日本と台湾、中国に生息しているものは別亜種(watsoni)となっている。
 
写真は6月24日の未明2時前、静岡県の標高600m付近の雑木林内で行ったライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。たくさんの蛾類が飛来したが、本種の模様には一番驚かされた。しかも、変わっているだけでなく機能的でもあるから何事にも一切の無駄がない自然界には脱帽するばかりである。その後も同じ場所で行なったライトトラップでしばしば飛来している。9月8日では2匹飛来したが小さく感じた。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2012.6.24 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2012.6.24 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種B
(2013.5.17 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種C
(2013.5.17 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種D
(2013.9.8 静岡県)
 
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