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ヨツボシホソバ
学名:Lithosia quadra

ライトトラップに飛来した♀(2015.8.12 山梨県)
Data
和名 ヨツボシホソバ
開張 ♂:40〜45mm
♀:42〜48mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
出現期 6〜9月
花の蜜など
 幼虫は地衣類,ブナ科(アラカシ)の葉を食べる。
解説 細長い体形をしたホソバの仲間。
♂は翅が灰色で、胸部と頭部がオレンジ色をしているが、♀では全身黄色で、翅には2対の黒紋があり、雌雄で色彩がまったく異なる。普段は翅を折りたたんでいる為、見た目には三ツ星になる。
本種の♀はマエグロホソバConilepia nigricosta nigricosta)の♀と酷似しているが、マエグロホソバはやや小型で前翅外縁がやや丸みを帯びる点などで区別できるとされる。両種は非常に近縁で、同属になる可能性がある。
海外では朝鮮半島からヨーロッパまで広く分布している。
国内に生息するLithosia属は本種のみ。
 
トップの写真は8月12日の夜1時頃、山梨県の標高1,600m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した♀を撮影したもの。自宅の外灯にも飛来している。
5月18日の♂の写真は、自宅の壁に繭を見つけ羽化させたもの。発見時の繭の中にはまだ毛虫が見られたので、翌日再び見てみると黒い蛹になっていた。その蛹を採取して管理していると、9日後の5月28日に羽化した。
幼虫の写真は近所の林道でコナラの樹液に来ていたもの。身近に生息していて林道では成虫も確認している。
PHOTO

クヌギ上の♂@
♂にはヨツボシは無い。
(2012.9.7 静岡県)

クヌギ上の♂A
(2012.9.7 静岡県)

クヌギ上の♂B
(2012.9.7 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂@
(2015.9.19 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂A
(2012.7.23 静岡県)

♂@
羽化させた個体。♂にはヨツボシは無い。
(2007.5.28)

♂A
(2007.5.28)

横から見た♂
(2007.5.28)

前から見た♂
(2007.5.28)

外灯に飛来した♀
(2009.6.13)

外灯に飛来した♀
(2008.7.2 静岡県)

♀@
(2008.7.2 静岡県)

♀A
(2008.7.2 静岡県)

コナラの樹液に来た幼虫@
(2019.8.4)

コナラの樹液に来た幼虫A
(2019.8.4)

コナラの樹液に来た幼虫B
(2019.8.4)


(2007.5.19)


これが写真の♂となって羽化した。
(2007.5.19)
 
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