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アマミマルバネフタオ
学名:Phazaca kosemponicola

ライトトラップに飛来した本種(2013.5.2 沖縄県国頭郡)
Data
和名 アマミマルバネフタオ
開張 15〜23mm
分布 トカラ列島(宝島),奄美大島,沖縄島,八重山諸島
出現期 5〜10月
不明
 幼虫はアカネ科(アカミズキ)の葉を食べる。
解説 折り紙で作った蝶のようなイメージがするフタオガの一種。
地色は褐色で、前翅後縁中央付近に暗色の三角形の紋がある。
本種は止まると、翅を丸める習性がある。
同属のコモンマルバネフタオと酷似しており、長らく混同されているが、前翅後縁の三角形の紋の先端が翅脈(1A+2A)をわずかに出るのに対し、本種では翅脈(1A+2A)を大きく超え、Cu脈に接するほど伸びる点で区別できる。ただし個体差もある為、正確には交尾器を精査する必要がある。
 
国内に生息するPhazaca属は以下の3種。
和名/学名 分布
アマミマルバネフタオ
Phazaca kosemponicola
トカラ列島(宝島),奄美大島,沖縄島,八重山諸島
コモンマルバネフタオ
Phazaca alikangensis
屋久島,トカラ列島,奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島
アサケマルバネフタオ
Phazaca theclata
本州(静岡県,三重県,和歌山県),沖縄島,西表島
 
写真は5月2日の夜、沖縄の宿泊施設に設置したライトの明かりに飛来した本種を撮影したもの。春とはいえ、風も強くかなり冷え込みあまり飛来しなかったが、本種は0時を過ぎると2匹も飛来した。本種は止まった直後は前翅・後翅共に広げているのでシャクガのように見えるがすぐに翅を丸めて特有の姿になった。西表島でも10月29日の夜2時半頃にライトトラップに飛来している。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2013.5.2 沖縄県国頭郡)

ライトトラップに飛来した本種A
(2013.5.2 沖縄県国頭郡)

ライトトラップに飛来した本種B
(2013.5.2 沖縄県国頭郡)

ライトトラップに飛来した本種C
(2013.5.2 沖縄県国頭郡)

ライトトラップに飛来した本種D
(2013.5.2 沖縄県国頭郡)

ライトトラップに飛来した本種E
(2018.10.29 西表島)
 
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