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ミスジツマキリエダシャク
学名:Xerodes rufescentarius

ライトトラップに飛来した♀(2015.7.25)
Data
和名 ミスジツマキリエダシャク
開張 33〜40mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島(新島,三宅島),四国,九州,対馬,屋久島,種子島,トカラ列島(口之島)
出現期 5〜8月
花の蜜
 幼虫はヒノキ科(スギ,ヒノキ,ハイネズ),マツ科(アカマツ,カラマツ,トドマツ)の葉を食べる。
解説 前翅の後縁が切れ込みが入った形をしているエダシャク。
通常、外横線と中横線の間は暗褐色になっているが、暗褐色にならない個体も見られる。
杉や唐松の害虫として知られている。
海外では朝鮮半島,中国東北部,ロシア南東部に分布している。ロシア産は別亜種(consociaria)にされていたが、個体差レベルであり明確な差異がない為シノニムとなり、現在亜種区分はされていない。
 
トップの写真は7月25日の夜、近くの森林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。日中の林内でもよく目に付く。交尾の写真は新潟県の標高200m付近の林縁で撮影したもので、雌雄の違いは図鑑に明記されていなかったものの、比べてみると下の個体には触角に繊毛が生えており、上の個体には生えていないことが確認でき、触角が繊毛状の場合は♂であることが分かった。
PHOTO

林内にいた♂
(2008.4.27)

ライトトラップに飛来した♂
(2015.5.5 静岡県)

スダジイ上の♂@
(2012.4.25)

スダジイ上の♂A
(2012.4.25)

スダジイ上の♂B
(2012.4.25)

杉に止まる本種
(2007.5.2 静岡県)

外灯に飛来した個体
虫ナビ紹介種900種目に紹介した写真。
(2007.4.30)

交尾(上が♀、下が♂)
夜間、杉の葉に止まって交尾していた。
(2018.4.29 新潟県)
 
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