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ヒメマダラエダシャク
学名:Abraxas niphonibia

外灯に飛来した本種(2012.5.12)
Data
和名 ヒメマダラエダシャク
開張 20〜38mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,種子島,奄美大島,徳之島,沖縄島
出現期 5〜9月
花の蜜など
 幼虫はニシキギ科(ツルウメモドキ,クロヅル,テリハツルウメモドキ)の葉を食べる。
解説 灰色の斑紋が特徴的なエダシャクの仲間。
体色はオレンジ色で翅は白地に灰色の水玉模様がある。
前翅基部と後縁後方に暗い黄土色の紋がある。
よく似た種に同属のユウマダラエダシャクAbraxas miranda miranda)がいるが、前翅前縁中央付近にある灰色の円形の紋の中に暗褐色の環紋がないのに対し、本種ではあることで区別できる。ただし、キタマダラエダシャク(Abraxas sylvata microtate)では同じ特徴を示す為、注意が必要。キタマダラエダシャクは全体的に白っぽい傾向があるが、本種も個体差が大きく、同属の仲間の正確な同定は交尾器を見る必要がある。
 
トップの写真は5月12日の夜、自宅の外灯に飛来した本種を撮影したもの。外灯に飛来して近くのヤツデの葉に止まり、翅を広げたところを狙って撮影した。似た種が多い属だが、身近では本種ばかりが見られている。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
神奈川県南部の標高100m付近の林内で撮影。
(2016.5.28)

ライトトラップに飛来した本種A
近所の林内で撮影。
(2016.5.6)

木の葉上の本種@
(2009.4.18)

木の葉上の本種A
(2009.4.18)

木に止まる本種
(2006.9.3)
ユウマダラエダシャクとの相違点

本種の前翅
前縁中央付近の灰色の斑紋の内部に暗褐色の環紋がある。
(2012.5.12)

ユウマダラエダシャクの前翅
前縁中央付近の灰色の斑紋の内部に暗褐色の環紋がない。
ただし、キタマダラエダシャクも同様の特徴があるが、全体的に白っぽい個体が多い。
(2016.5.29)
 
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