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ヒメエンマムシ
学名:Margarinotus weymarni

テンの死骸に飛来した本種(2011.5.2 静岡県)
Data
和名 ヒメエンマムシ
体長 6〜9mm
分布 北海道,本州,佐渡島,淡路島,隠岐,四国,九州,壱岐
出現期 3〜11月
動物の死骸
解説 動物の死骸に集まるエンマムシの一種。
全身艶のある黒色で、体形は円形に近い楕円形。
エンマムシ(Merohister jekeli)に似るが、エンマムシでは前胸背板の側溝は1本なのに対して、本種では2本で前縁で1本になる。
 
国内に生息するヒメエンマムシ属(Margarinotus)のヒメエンマムシ亜属(Ptomister)は以下の9種。
和名/学名 分布
ヒメエンマムシ
Margarinotus weymarni
北海道,本州,佐渡島,淡路島,隠岐,四国,九州,壱岐
ニセヒメエンマムシ
Margarinotus agnatus
北海道,利尻島,奥尻島,本州,佐渡島,四国,九州,種子島
キノコエンマムシ
Margarinotus boleti
北海道,本州,四国,九州
オオサワヒメエンマムシ
Margarinotus cadavericola
北海道,奥尻島,本州,四国,九州
ヘリテンエンマムシ
Margarinotus marginepunctatus
北海道,本州,四国,九州
トウホクヒメエンマムシ
Margarinotus reichardi
本州
エゾヒメエンマムシ
Margarinotus striola striola
北海道
ハコネエンマムシ
Margarinotus sutus
本州,四国,九州
ノッポロヒメエンマムシ
Margarinotus yezoensis
本州,四国,九州
 
写真は5月2日に、静岡県でテンの死骸に集まっていた本種を撮影したもの。テンの死骸は夥しいハエ類が群がっており、死骸の中はハエの蛹でびっしりで全体が波打っていたほどであった。いろいろな意味で公開できないと思うが一応、写真は撮影しておいた。見た目より臭くなかったので、安心していたが、本種がテンの死骸に潜り込んでしまい、木の枝で死骸を捲ったところ、異常な悪臭が発生して長く嗅いでいると確実に嘔吐するほど強烈だった為、本種だけ回収して離れた場所で撮影した。写真の個体の体長は6mmであった。
PHOTO

テンの死骸に続々と飛来する本種
(2011.5.2 静岡県)
 
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