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クロクサアリ
学名:Lasius sp.

林道にいた働きアリ(2020.4.29)
Data
和名 クロクサアリ
体長 働きアリ(♀):4〜5mm
羽アリ(♂):約5mm
分布 北海道,奥尻島,本州,伊豆諸島,佐渡島,四国,九州
出現期 4〜10月
 羽アリ:6〜7月
甘露,昆虫類など
解説 頭でっかちのやや大型のアリ。
黒色で光沢があり、頭部や大きめで後縁が内側に湾曲している。
腹部は太短い印象で、横溝に沿って伏毛が生えている。
主に森林内に棲息し、樹木の根部から土中に営巣する。
羽アリは6〜7月上旬に出現する。
本種は1種とされていたが3種を含む隠蔽種群とされる。
 
国内に生息するケアリ属(Lasius)のクサアリ亜属(Dendrolasius)は以下の5種。
和名/学名 分布
モリシタクサアリ
Lasius capitatus
北海道,本州,四国
フシボソクサアリ
Lasius nipponensis
北海道,本州,四国
テラニシクサアリ
Lasius orientalis
北海道,奥尻島,本州(中部以北)
ヒラアシクサアリ
Lasius spathepus
北海道,礼文島,奥尻島,本州,飛島,伊豆諸島(大島),佐渡島,地島,高島,隠岐,四国,広島(香川県),九州,対馬,能古島,平島,五島列島(中通島)
クロクサアリ
Lasius sp.
北海道,奥尻島,本州,伊豆諸島,佐渡島,四国,九州
※ 隠蔽種で少なくとも3種を含むとされる。
 
写真は4月29日に近所の林道で地面にいた働きアリを撮影したもの。アオキをビーティングしたところ本種が落ちてきて辺りの地面を見ると至るところに働きアリがいた。特に集まっている箇所をよく見ると餌となるイモムシに群がっていることが分かった。
羽アリの写真は6月18日から6月下旬に飛来した個体で、この期間は多数飛来した。翅の基半部が暗色がかっていることや出現期などで本種の♂と思われる。翅脈は個体差が激しいようで左右が異なる個体も見られた。
PHOTO

林道にいた働きアリ@
(2020.4.29)

林道にいた働きアリA
(2020.4.29)

イモムシを襲う働きアリ@
やや大きめの茶色いイモムシに群がっていた。
(2020.4.29)

イモムシを襲う働きアリA
黄緑色のイモムシに群がっていた。
(2020.4.29)

自宅の外灯に飛来した♂の羽アリ@
(2025.6.25)

自宅の外灯に飛来した♂の羽アリA
(2025.6.18)

自宅の外灯に飛来した♂の羽アリB
翅脈が左右で異なっている。
(2025.6.25)

自宅の外灯に飛来した♂の羽アリC
(2025.6.18)
 
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