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ヒメカマキリモドキ
学名:Mantispa japonica

外灯に飛来した♀(2008.7.2 静岡県)
Data
和名 ヒメカマキリモドキ
開張 23〜24mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 4〜9月
小型昆虫
解説 比較的見られるカマキリモドキの一種。
カマキリとよく似た姿をしており、実際にカマキリと同じように鎌状の前脚で獲物を捕らえることができる。
翅はアミメカゲロウらしい透明な網目模様をしている。
本種とよく似た種に、キカマキリモドキ(Eumatispa harmandi)がいるが、開張は32〜52mmと本種よりずっと大きく、本種が草木の葉上で生活しているのに対し、キカマキリモドキでは地上を徘徊して生活する。
 
本種は1齢幼虫でエドコマチグモ(Chiracanthium rufulum)の♀に寄生し、そのままエドコマチグモが産んだ卵のうに移り、卵のうを食べて成虫となる。
 
トップの写真は7月2日の夜に静岡県の渓流上の橋の外灯に飛来した本種を撮影したもの。奇遇なことにヒメカマキリAcromantis japonica)も同時に見られた。
後に同県の標高600m付近の雑木林に設置したライトトラップにも3匹程飛来し、♂と思われる個体も1匹見られ、外見は似ているものの体長は♀の半分以下しかなかった。
7月5日には自宅の外灯にも飛来した。
 
日本に生息するカマキリモドキ科の仲間は以下の8種がいる。
和名/学名 分布
キカマキリモドキ
Eumatispa harmandi
本州,四国,九州
ヒメカマキリモドキ
Mantispa japonica
北海道,本州,四国,九州
ミナミヒメカマキリモドキ
Mantispa transversa
八重山諸島
オオカマキリモドキ
Tuberonotha strenua
四国,九州
ツマグロカマキリモドキ
Austroclimaciella quadrituberculata
本州,四国,九州
ウスグロカマキリモドキ
Austroclimaciella subfusca
本州
ツシマカマキリモドキ
Cercomantispa shirozui
対馬
オオイクビカマキリモドキ
Euclimacia badia
八重山諸島
 
PHOTO

自宅の外灯に飛来した本種@
体長は頭部から翅先まで15mm。恐らく♀。
(2015.7.5)

自宅の外灯に飛来した本種A
(2015.7.5)

自宅の外灯に飛来した本種B
(2015.7.5)

自宅の外灯に飛来した本種C
(2015.7.5)

ライトトラップに飛来した♂@
もう1匹の半分程の大きさしかなく、ほっそりとしており、♂と判断した。
(2014.7.26 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂A
(2014.7.26 静岡県)

ライトトラップに飛来した♀@
(2014.7.26 静岡県)

ライトトラップに飛来した♀A
(2014.7.26 静岡県)

ライトトラップに飛来した♀B
(2014.7.26 静岡県)

外灯に飛来した♀
(2008.7.2 静岡県)
 
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