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ケシカタビロアメンボ
学名:Microvelia douglasi

有翅型(2008.9.14)
Data
和名 ケシカタビロアメンボ
体長 1.5〜2mm
分布 本州,小笠原諸島,四国,九州,対馬,南西諸島
出現期 4〜10月
昆虫の体液
 水面に落下した昆虫を捕らえる。
解説 極小サイズのカタビロアメンボの一種。
アメンボ科の仲間に比べ、横幅があり、体長は2mm以下と大変小さい。
止水域の水面に生息しており、泳がずに水面を歩く。
本種はカタビロアメンボ科の中で最も普通に見られ、生息密度も高い。
有翅型と無翅型がある。有翅型では、翅があるだけでなく、前胸背板も大きく発達し、和名通り肩広になる。
 
国内に生息するケシカタビロアメンボ属(Microvelia)は以下の9種。
和名/学名 分布
マダラケシカタビロアメンボ
Microvelia reticulata
北海道,本州,四国,九州
ケシカタビロアメンボ
Microvelia douglasi
本州,小笠原諸島,四国,九州,対馬,南西諸島
チャイロケシカタビロアメンボ
Microvelia japonica
本州(東海地方以西),四国,九州,南西諸島(喜界島〜沖縄島)
ホルバートケシカタビロアメンボ
Microvelia horvathi
本州,四国,九州,対馬,南西諸島(喜界島〜宮古島)
ウスイロケシカタビロアメンボ
Microvelia leveillei
南西諸島(与論島〜西表島)
カスリケシカタビロアメンボ
Microvelia kyushuensis
本州(東海地方以西),四国,九州,南西諸島(喜界島〜沖縄島)
モリモトケシカタビロアメンボ
Microvelia morimotoi
西表島,与那国島
ウエノケシカタビロアメンボ
Microvelia uenoi
西表島
イリオモテケシカタビロアメンボ
Microvelia iriomotensis
石垣島,西表島,与那国島
 
写真は4月28日に小さい沼で採集した本種を撮影したもの。採集した沼は水草が豊富でニッポンヨコエビGammarus nipponensis)も生息している比較的綺麗な沼だった。特に本種を採集するつもりではなかったが、ネットで掬ったところ本種が多数入った。
その後、採集した本種を庭のロックポンドに放しておいたところ、自然繁殖し、群れの中に翅有型も見られたので撮影することができた。
PHOTO

有翅型@
(2008.9.14)

有翅型A
(2008.9.14)

無翅型@
翅が無く、幼虫かとも思ったが、交尾も確認している。
(2008.4.29)

無翅型A
(2008.4.29)
 
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