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ワラビツメナシアブラムシ
学名:Shinjia orientalis

ワラビ上の無翅型(2010.8.28 静岡県)
Data
和名 ワラビツメナシアブラムシ
体長 約1.5mm
分布 本州,他不明
出現期 6〜11月
一次寄主:ガマズミ類
二次寄主:ワラビ
解説 丸っこい体に黒くて長い触角が大変キュートな小型アブラムシ。
体色は淡黄色〜黄色で、触角は黒く長い。
角状管と尾片は体色と同色でやや長め。
本種は爪がないという特徴からツメナシの和名があるとされる。
夏〜秋にかけてワラビの葉の裏に寄生し、晩秋にガマズミ類に移動する。
 
写真は8月10日に静岡県で撮影したもの。ワラビ畑周辺の雑木林内にところどころ生えているワラビを片っ端から探したところ、ようやく発見することができた。せっかくはるばる静岡まで遠征したものの台風によるあいにくの天気で雨が降っている中での撮影となり、早々に引き上げた。ワラビ畑でも探してみたが、まったく見つからず、林内の点在するワラビで数箇所発見しただけなので比較的少ない種のようだ。寄生している葉は若葉ではなく、硬めの成長しきった葉で、葉の裏にごく小規模のコロニーがあるか1〜2匹いる程度でワラビ栽培の上で実害はなさそうであった。
諦めきれず8月28日にもう一度ワラビ畑に訪れたところ、ワラビ畑の周囲の枯れかけた葉の裏に規模の大きい本種のコロニーを発見した。よく見ると有翅型の成虫も1匹発見することができ、有翅型の幼虫も多かった。
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PHOTO

ワラビ上の有翅型@
(2010.8.28 静岡県)

ワラビ上の有翅型A
(2010.8.28 静岡県)

ワラビ上の無翅型@
(2010.8.10 静岡県)

ワラビ上の無翅型
(2010.8.10 静岡県)

ワラビ上の無翅型成虫(左)と有翅型幼虫(右)
(2010.8.28 静岡県)

ワラビ上の有翅型の幼虫
(2010.8.28 静岡県)

ワラビ上の無翅型の成虫と幼虫
(2010.8.10 静岡県)

ワラビ上の幼虫
(2010.8.10 静岡県)

ワラビ上の若齢幼虫
(2010.8.10 静岡県)

ワラビ上のコロニー@
(2010.8.10 静岡県)

ワラビ上のコロニーA
(2010.8.28 静岡県)

ワラビ上のコロニーB
写真左下には有翅型が!
(2010.8.28 静岡県)

棲息地のワラビ
(2010.9.5 静岡県)
 
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