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カバイロトゲマダラアブラムシ
学名:Tuberculatus indicus

有翅型(2010.10.24)
Data
和名 カバイロトゲマダラアブラムシ
体長 約2mm
分布 本州,他不明
出現期 6〜11月
コナラ,カシワ,ミズナラなどの汁
 幼虫も同様。
解説 コナラなどの葉に集まるオレンジ色のアブラムシ。
腹部後方にある1対の角状管は非常に短く、切断したように途切れる。
有翅型は黄緑色から黄褐色まで変異があり、後脚の腿節と脛節基部が黒く、前胸と腹部前方に突起がある点などが特徴。ただし、秋に現れる有性世代の♂では、本種の特徴であるトゲが見られない。
本種の単性世代では和名のカバイロよりも緑色の個体のほうが多く見られている。
主にコナラに見られるアブラムシだが、他のブナ科のカシワやミズナラなどにも見られるとされている。
 
写真は主にコナラ上にいる本種を撮影したもので、トップの個体のみ寄主植物ではなく、庭のキク科の植物の葉の裏で1匹だけで休んでいた有翅型だが、珍しく樺色の個体だった。いつもコナラで見る胎生♀の有翅型は皆一様に緑色をしていた。
無翅型の写真は11月18日に雑木林内のコナラの葉の裏に群れていたもの。恐らく有性世代だろう。
翌年の11月29日に同じコナラを探したところ、時期が遅かったこともあり、本種の群れは発見できなかったが、コナラの葉の裏1匹だけ♂と思われる有翅型を発見し、撮影することができた。♂の場合は本属の特徴的な突起がなく、胸部から腹部にかけてキチン化する。
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PHOTO

有翅型(単性世代の♀)
寄主植物でなく、キク科植物の葉の裏で休んでいた。
(2010.10.24)

コナラ上の有翅型(単性世代の♀)@
(2010.10.16)

コナラ上の有翅型(単性世代の♀)A
(2009.4.27)

コナラ上の有翅型(単性世代の♀)B
(2009.4.27)

コナラ上の無翅型(有性世代の♀)
(2010.11.6)

コナラ上のコロニー(有性世代)@
(2010.11.6)

コナラ上の無翅型(有性世代)A
有性世代の卵生♀である。
(2007.11.18)

コナラ上の幼虫(有性世代)
(2010.11.6)

有翅型♂
コナラ上にいた。
(2008.11.29)

有翅型♂のアップ
(2008.11.29)

有翅型♂の腹部と翅
(2008.11.29)
 
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