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トドマツオオアブラムシ
学名:Cinara todocola

モミ上の無翅型(2011.5.3 静岡県)
Data
和名 トドマツオオアブラムシ
体長 2〜3mm
分布 北海道,本州
出現期 4〜8月
マツ科モミ属(モミ,トドマツ)の汁
 幼虫も同様。
解説 モミ属に寄生するオオアブラムシ属の一種。
小型のオオアブラムシで、体色は暗褐色、腹節沿いに微量のロウ質白粉を分泌している。
主にモミやトドマツの葉の根元付近の小枝に寄生している。
 
写真は5月3日に静岡県の標高600m付近のモミの小枝にいた本種を撮影したもの。非常に小規模なコロニーで写真以外の枝では見つからなかった。同じ枝に大型の緑色のオオアブラムシ属の一種であるトドミドリオオアブラムシCinara matumurana)も見られた。本種はアリを伴い、警戒心はまったくないが、トドミドリオオアブラムシではアリを伴わず敏感に反応し、近づくとすぐに逃げ出し、枝から幹に移動し高い場所への移動していった。
尚、現在アブラムシの図鑑は2タイトルが出版されているが、針葉樹に寄生することで知られるオオアブラムシ属は未記載種も多く、研究も進んでないこともあり、本種はそのいずれの図鑑にも記載されていなかったが、以下のサイトで知ることができた。
参考リンク  アブラムシ特集
 北海道樹木害虫図鑑
PHOTO

モミ上のコロニー@
(2011.5.3 静岡県)

モミ上のコロニーA
(2011.5.3 静岡県)

本種がいたモミ@
(2011.5.3 静岡県)

本種がいたモミA
写真の小枝に本種を含む2種類のオオアブラムシ属が見られた。
(2011.5.3 静岡県)
 
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