ホーム > カメムシ目 > アブラムシ科 > ヒラタアブラムシ亜科
 
イスノオオムネアブラムシ
学名:Nipponaphis distychii

無翅型(2009.9.18)
Data
和名 イスノオオムネアブラムシ
 別名:イスノキオオムネアブラムシ,シロダモムネアブラムシ
体長 無翅型:約1mm
有翅型:約2mm
分布 本州,九州
出現期 4〜11月
一次寄主:イスノキ
二次寄主:シロダモ
解説 イスノキとシロダモを行き来するヒラタアブラムシの一種。
イスノキに細長い緑色の虫コブを作る。
イスノキの無翅型は体周と背面に白色ロウ質物を分泌する。
5月頃、虫コブ内で有翅型が出現しシロダモに移動する。
シロダモ上の無翅型胎生♀は、円形の平らな背甲を持ち、体色は褐色で左右後方に白い横線がある。
幼虫は赤く、長い毛を持つ。
本種の他に、同属のタブノキコムネアブラムシ(Nipponaphis machilicola)やタブノキムネアブラムシ(Nipponaphis machilifaga)など酷似した種が複数存在するが寄主が本種とは異なる。
ヒラタアブラムシ亜科の多くの種で、有性世代では有翅型が存在せず、恐らく本種も同様と思われる。
本種はシロダモにいる時は、シロダモムネアブラムシ(Nipponaphis litseae)として別種とされていたが、後に同種であることが分かった。
 
シロダモ上の写真は9月18日に、シロダモの枝にいた本種を撮影したもの。変わったアブラムシではあるが、本種もアリを伴っていた。
その後、5月9日にイスノキに虫コブを発見し、撮影することができた。
関連リンク  アブラムシ特集
PHOTO

シロダモ上の無翅型成虫と幼虫@
(2009.9.18)

シロダモ上の無翅型成虫と幼虫A
(2009.9.18)

イスノキの虫コブ内の無翅型@
(2010.5.9)

イスノキの虫コブ内の無翅型A
(2010.5.9)

イスノキの虫コブ内の幹母@
(2010.5.9)

イスノキの虫コブ内の幹母A
(2010.5.9)

イスノキの虫コブ内の無翅型の成虫と幼虫
(2010.5.9)

イスノキの虫コブ内の幼虫
(2010.5.9)

イスノキの虫コブ
長径5.5mm程あった。
(2010.5.9)
 
先頭ページへ