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サクラコブアブラムシ
学名:Tuberocephalus sakurai

虫コブ内の無翅型(2010.5.2)
Data
和名 サクラコブアブラムシ
体長 約3mm
分布 日本全土
出現期 4〜5月
一次寄主:サクラ類
二次寄主:ヨモギ類
解説 サクラに赤い虫コブを作るアブラムシ。
幹母は暗緑色〜黄緑色、角状管は黒く短め。
無翅型は暗緑色で濃淡がある。幼虫の体色は淡く黄色を帯びる。
有翅型は黄色。
本種は春にヤマザクラなどの葉に、サクラハトサカフシと呼ばれる袋状の虫コブを作り、その中で繁殖する。虫コブは葉が萎縮して赤く鮮やか。
サクラに虫コブを作るアブラムシとしては本種が最も普通に見られる。
 
トップの写真は、ヤマザクラと思われる葉の虫コブを開いて無翅型を撮影したもの。
以前幹母を撮影したところと同じ場所のサクラで、その時はまだ発生初期で虫コブが発達しておらず、中にも幹母と幼虫1匹しかいなかった為、ササキコブアブラムシ(Tuberocephalus sasakii)と誤同定していたが、今回の虫コブと無翅型成虫の体色で本種であることが分かり訂正した。
幹母の写真は4月12日にサクラの葉の虫コブを開いて撮影したもの。サクラと虫コブは、切開する前の写真。
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PHOTO

虫コブ内の無翅型の成虫と幼虫@
(2010.5.2)

虫コブ内の無翅型の成虫と幼虫A
(2010.5.2)

幹母と幼虫
(2009.4.12)

幹母A
(2009.4.12)

幹母@
(2009.4.12)

幹母A
(2009.4.12)

幼虫@
(2009.4.12)

幼虫A
(2009.4.12)

本種によるヤマザクラの虫コブ(サクラハチヂミフシ)@
赤く鮮やかなのが特徴。包まれた内部で生活している。
(2010.5.2)

本種によるヤマザクラの虫コブ(サクラハチヂミフシ)A
(2010.5.2)

本種によるヤマザクラの虫コブ(サクラハチヂミフシ)B
(2010.5.2)

寄主のサクラ
発生初期の虫コブ。内部に幹母と幼虫1匹がいた。
(2009.4.12)

発生初期の虫コブ(上)
葉がカールし、袋状になっている。
(2009.4.12)

発生初期の虫コブ(横)
(2009.4.12)

発生初期の虫コブ(裏)
(2009.4.12)
 
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