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タイコウチ
学名:Laccotrephes japonensis
Data
和名 タイコウチ
体長 30〜38mm
分布 本州,四国,九州,沖縄,朝鮮半島,中国
出現期 5〜10月
エサ オタマジャクシ,小魚,昆虫
  • 生きたものしか食べない。
    エサに口針を刺して消化液を注入し、体外消化して吸収する。
    飢えに非常に強く、エサがなくても数週間生きることができる。
    主に水底をじっと見て獲物を待つが、水面付近の獲物にも反応し、捕らえることができる。
飼育難易度 ★★★☆☆
  • 生きたものしか食べないので、エサの調達に困る場合もあるが、飢えに強いので、飼育し易い。
    水質悪化にも大変強く、推奨はしないが、水道水をそのまま使用しても飼育可能である。
  • 産卵期間は5月から8月。
    陸上のコケや泥の一部分に10〜15個まとめて産卵する。
    ヘゴの支柱などを使って陸地を作り、土を塗るなどして環境を再現するとよい。
    孵化した幼虫は共食いするので、単独で飼育するか、水草などを多く入れて共食いを減らす必要がある。
    幼虫はアカムシやボウフラなど小さいものを与える。
    小さいので溺死を防ぐ為に水深を浅くする。
    2ヶ月かけて、1〜5齢幼虫まで成長し羽化する。
コメント 大型の水生カメムシの仲間。
身近な水生昆虫で、前足を交互に動かして泳ぐ姿がまるで太鼓を打っているように見えることからタイコウチと呼ばれている。
ミズカマキリ(Ranatra chinensis)に近い仲間で、生態もよく似ている。
自然界では水底の浅い水田などの泥の中に潜んでいるので見つけにくく、泳いでくるメダカなどを捕食している。
本種は大変飢えに強く、管理人が子供の頃一度飼ったことがあったが、何もやらなくても数週間生きていた。
飼育下では水草などに掴まり、水底をじっと眺めて獲物を待つが、エサが軽く沈まなくて水面に浮いてしまっても、すぐに気付いて捕食するので、餌付けは大変楽である。
バリバリ食べるゲンゴロウとは違い、水も汚れにくく、また水質が悪化してもまず死ぬことはない。臆病なところもなく、ペットとして非常に向いている水生昆虫と言えるであろう。
 
日本に生息するタイコウチ属は3種だが、他に水際付近の湿った陸上に生息し、飛ぶこともできないヒメタイコウチ属のヒメタイコウチ1種が棲息している。
学名 和名 分布
Laccotrephes japonensis タイコウチ 北海道を除く日本各地
Laccotrephes grossus タイワンタイコウチ 八重山諸島
Laccotrephes maculatus エサキタイコウチ 与那国島
Nepa hoffmanni ヒメタイコウチ 兵庫県,香川県(いずれも局所的に分布)
PHOTO

タイコウチ
横から見るとミズカマキリに似ている。

頭部のアップ
体の割りに頭部がとても小さい。
ミズカマキリの頭部に非常によく似ている。

ミミズを捕らえた本種@
ミミズをカマキリのように前足でがっちりと捕らえ、口針を刺して体外消化する。

ミミズを捕らえた本種A
ミミズの体内から消化液によりどんどん溶かされ、吸い取られてしぼんでいるのが分かる。

頭部のアップ
鋭い口針で刺しているのが確認できる。

産卵場所のコケ
産卵は陸地のコケや泥に埋め込むようにして行なう。

擬死(ぎし)@
手で掴むと足を折りたたみ、動かなくなる。

擬死(ぎし)A
大変枯れ葉に似ており、擬態(ぎたい)をしているとも言える。
 
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