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ウグイス
学名:Cettia diphone

巣から出てきた♀(2015.6.27)
Data
和名 ウグイス
全長 14〜16cm
鳴き声 ホーホケキョ
解説 ホーホケキョでおなじみのウグイス。
綺麗な鳴き声とは裏腹に体色はウグイス色とは程遠い灰褐色で地味。
♂は♀より大きく、大きな声でよく鳴く。
 
♂の写真は6月7日の朝、ライトトラップした帰りに撮影したもの。普段目の前には滅多に現れることがないが早朝はよく目についた。♂は鳴いている時に喉の辺りが伸びる為か毛が毟られたように皮膚が露出するようだった。
♀は6月20日に自宅の庭のサルスベリに巣を作成したもので、5日程巣を離れていたようだが6月26日にまた巣に帰ってきた。警戒心が強い割に庭の人目に付きやすい目の高さに作られていて意外だった。ただし、近づくとすぐに飛び立つので最近購入したEOS M3のリモート撮影機能を利用した。
7月4日には親鳥が巣を出たところを見計らって巣内を撮影したところ、小豆色の卵が5個確認できた。
7月11日に再度リモートで観察すると卵を持っていく親鳥が見えて心配になったが、その後観察すると卵は既に孵化しており、半分に割れた卵の殻を捨てに巣を行き来する行動が観察できた。親鳥が巣から離れている時を見計らって巣内を撮影したところ、眼がまだ開いていない雛を見ることができた。
7月18日に巣内を確認したところ、雛に羽毛が生えて黒くなっていた。親鳥はマシュマロのような白いものを雛に与えていた。餌の正体は不明だが、白くて丸っこいマシュマロのように見え、端っこが黒く潰れたようになっていることも多く、親鳥の嘴が白く粉が噴いたようになっていた。
7月24日の朝、成長した幼鳥たちが遂に巣立った。朝見た時には親鳥が盛んに巣立ちを促し、巣には最後の1羽のみとなり、既に巣から出た幼鳥たちは近くの庭木に飛び移ったり近くを飛び回ったりしていた。幼鳥は後頭部にふわふわした羽毛が生えていてリボンのようで可愛かった。
産卵の正確な日時は分からないが産卵から孵化まで大よそ3週間、孵化から巣立ちまで丁度2週間掛かるようだ。
ウグイスが庭に巣を作った今回のようなケースは珍しいと思うが、ヘビやリスといった天敵から身を守る為にわざと森から離れた場所に作るといった行動は今後増えるかも知れない。
PHOTO

鳴く♂
早朝6時頃撮影。
(2015.6.7)

川沿いの藪から出てきたウグイス@
(2017.1.3)

川沿いの藪から出てきたウグイスA
(2017.1.3)

川沿いの藪から出てきたウグイスB
(2017.1.3)

巣から出る♀@
(2015.6.27)

巣から出る♀A
(2015.6.27)

巣内で辺りを観察する♀@
(2015.6.27)

巣内で辺りを観察する♀A
(2015.6.27)

巣内で辺りを観察する♀B
(2015.6.27)

巣から出る♀B
(2015.6.28)


親鳥が巣から離れている隙をみて撮影。
(2015.7.4)

卵の殻を捨てに行く親鳥
この日は朝から半分に割れた卵の殻を捨てに行く様子が観察できた。
(2015.7.11)

雛@
孵化直後と思われる。中央よりやや左に眼を閉じた状態の黒っぽい大きな眼球と白い嘴が確認できる。
(2015.7.11)

雛A
1週間経つと羽毛が生えて黒くなっていた。
(2015.7.18)

餌を運ぶ親鳥
頻繁に餌やりをしている。餌は毎回同じような白い塊を与えているが餌の正体は不明。端っこが黒く潰れたようになっていることも多い。
(2015.7.18)

雛B
(2015.7.18)

巣立ち直前の幼鳥@
朝見たら最後の1羽になっていた。
(2015.7.24)

巣立ち直前の幼鳥A
(2015.7.24)

巣立った幼鳥@
(2015.7.24)

巣立った幼鳥A
(2015.7.24)

巣立った幼鳥B
(2015.7.24)
 
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