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ベッコウトンボ
学名:Libellula angelina

ベッコウトンボ(2012.5.3 鹿児島県)
Data
和名 ベッコウトンボ
腹長 ♂:26〜28mm
♀:23〜27mm
分布 本州(福島・新潟以南),四国,九州,対馬
出現期 4〜6月
昆虫
解説 翅の斑紋が美しい中型のトンボ。
体色は黄褐色をしており、腹部背面中央には黒条がある。
♂は成熟すると黒褐色になる。
ヨシやガマが生い茂る沼に生息するが、棲息地は局所的で日々個体数を減らしており絶滅が危惧されている。四国では近年、確認されておらず絶滅した可能性もある。
環境省レッドデータブックでは絶滅危惧種I類に指定されており、「種の保存法」によって採集も禁止されている。
同属のヨツボシトンボとは、翅の斑紋の大きさで判別することができるが、稀に交雑個体も確認されている。
 
国内に生息するヨツボシトンボ属(Libellula)は以下の2種。
和名/学名 分布
ヨツボシトンボ
Libellula quadrimaculata asahinai
択捉島,国後島,北海道,本州,佐渡島,淡路島,隠岐,四国,九州,対馬
ベッコウトンボ
Libellula angelina
本州(福島・新潟以南),四国,九州,対馬
 
写真は5月1,3日に鹿児島県の藺牟田池で撮影したもの。本種の産地ではあるもののブルーギルやブラックバス、雷魚などの外来種による生態系への悪影響に加え、2009年の大渇水で大幅に数を減らしたらしく、最盛期にも関わらず発見できたものは1日に1個体のみだった。未成熟の♂は♀と体色が同じなので付属器の形状から判断した。
PHOTO

未成熟の♂
(2012.5.1 鹿児島県)

♀@
(2012.5.3 鹿児島県)

♀A
(2012.5.3 鹿児島県)

♀B
(2012.5.3 鹿児島県)

♀C
(2012.5.3 鹿児島県)

♀D
(2012.5.3 鹿児島県)
 
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