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オニグモ
学名:Araneus ventricosus

オニグモ♂(2007.6.23)
Data
和名 オニグモ
体長 ♂:約20mm
♀:30mm
分布 北海道,本州,四国,九州,南西諸島
出現期 5〜10月
昆虫
解説 最も大型になるオニグモ。
灰褐色をしており、腹部後半に黒い波型の縦筋がある。
夕方に円形の巣を張り、朝、クモの巣を折りたたむ習性がある。ただし、地域や気象状況でたたまないこともある。
♀の腹部は頭胸部よりも大きくなり、♂では同じくらいの大きさになる。
 
♂の写真は6月23日の深夜2時頃、自宅の外灯に止まっていた本種を採取し、日中に撮影したもの。
鬼蜘蛛の和名に相応しい大型の♂個体で、今まで多数のオニグモの仲間は見てきたが、本種を見るのは初めてだった。♀の写真は静岡県の渓流上の橋の手すりにいたものを撮影したもの。コケオニグモには及ばないが、周りの苔に合わせているとしか思えない保護色をしていた。
 
ページ下部の♀について:本種は「色彩・斑紋が変化に富み、ときに別種の感を抱くものがある」(原色日本クモ類図鑑)とあり、形態が似ているが体色が広範囲に緑色であるとされるコケオニグモ(Araneus tartaricus)との違いが明瞭ではない為、ページ下部の♀は色彩の傾向から本種の個体変異と判断しています。しかし、コケオニグモでも個体変異があると掲示板より情報提供頂いたので確かな情報であることが判明次第訂正する予定です。
PHOTO

♂@
深夜2時に自宅の外灯に止まっていた個体。
(2007.6.23)


♂A
(2007.6.23)


♂B
(2007.6.23)


前から見た♂
(2007.6.23)


♀(コケオニグモ?)
掲示板より腹部背面に緑色の縦筋があることからコケオニグモの変異個体ではないかとのご指摘がありました。
(2008.7.3)

 
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