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ウデブトハエトリ
学名:Harmochirus brachiatus

ウデブトハエトリ(2007.4.28)
Data
和名 ウデブトハエトリ
体長 ♂:3.5mm
♀:4mm
分布 本州,四国,九州
出現期 5〜8月
小さい虫
解説 第一歩脚が太く発達した小型ハエトリグモ。
林縁の葉上などに見られる。
第一脚は暗褐色をしており、他の脚は淡褐色。腹部には白い横線がある。個体により、横線にならず斑紋になるものも見られる。
本種とよく似た種にキレワハエトリ(Sibianor pullus)がいるが、キレワハエトリには腹部後方の白い横線がなく、♀の第一脚は発達しないのに対し、本種では腹部後方に白い横線又は斑紋があり、♀の第一脚も発達する。更に生態にも違いがあり、本種のように葉上には見られず地面を徘徊する。
 
写真は自宅の庭の塀を歩いていた本種を撮影したもの。普通のアリの半分しかなく撮影は大変だが、接写用のエクステンションチューブを使用して撮影することができた。腹部に付いている赤いものはクモタカラダニ。
 
日本に生息するウデブトハエトリグモ属(Harmochirus)の仲間に本種に酷似したキレワハエトリ(Sibianor pullus)がHarmochirus pullusとして含まれていたが転属になり、現在は本種のみになっている。尚、東南アジアに広く分布するミナミウデブトハエトリ(Harmochirus brachiatus)がおり、南西諸島に生息している可能性がある。
PHOTO

ブロック塀にいた♀@
腹部にはクモタカラダニが2匹付いていた。
(2007.4.28)

ブロック塀にいた♀A
(2007.4.28)

袋状住居@
ハエトリグモの仲間の巣は捕食用ではなく、自分が休むためのものである。
(2007.7.8)

袋状住居A
(2007.7.8)

袋状住居から出てきた♀@
(2007.7.8)

袋状住居から出てきた♀A
(2007.7.8)
 
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