ドウシグモ | |
学名:Doosia japonica | |
ビーティングで得られた♂(2020.7.23) |
Data | |
和名 | ドウシグモ |
体長 | 3〜4mm |
分布 | 本州,四国,九州 |
出現期 | 5〜8月 |
餌 | 昆虫 |
解説 |
ホウシグモ科ドウシグモ属の一種。 体色は光沢のある黒褐色で腹部背面に2対の白紋、後方中央に2個の白紋がある。 脚は淡褐色。 徘徊性で樹木上や樹皮下で見つかる。 複数の県のレッドデータブックにも載るほど数は少ない。 ちなみに神奈川県では準絶滅危惧種に指定され、生息が確認されているのは5ヶ所のみとされているが、当ページでは2ヶ所で発見しており、その5ヶ所には含まれていない場所である。 ドウシグモ属はAsceusが使われていたが、最新の図鑑である「日本産クモ類」(東海大学出版会)に従い、Doosiaに変更した。 国内に生息するドウシグモ属(Doosia)は本種のみ。 以前、神奈川県南部の標高100m付近で夜間撮影した個体はナナホシヒメグモ(Steatoda erigoniformis)としていたのは誤同定で再度確認した結果本種の♂と判断した。 幼体の写真は2月6日に朽木の中にいた小さな蛾の蛹を数センチの朽木片ごと持ち帰り管理していたところ、2月20日に2mm程の幼体が歩いているのを発見した。朽木のある周辺はまさに本種がビーティングでよく得られていた場所だった。成体より小さいものの亜成体くらいに成長しているように見えるので幼体が朽木の窪みに隠れていたようだ。 |