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ヨコヅナサシガメ
学名:Agriosphodrus dohrni

ヨコヅナサシガメ(2006.6.4)
Data
和名 ヨコヅナサシガメ
体長 16〜24mm
分布 本州,四国,九州  インドから中国に広く分布する帰化種。
出現期 5〜9月
昆虫
 幼虫も同様。
解説 黒い体色に赤い模様が特徴的なサシガメ。
日当たりのよい太い広葉樹に集まり、集団で見られる。
参考文献によると本州は京都と奈良に分布となっていたが、鎌倉でも本種をみることができた。
本種はもともと日本には生息してなく、インドから中国に分布していたのが帰化したものである。
肉食性のカメムシで、昆虫の体液を吸う。
成虫は前翅からはみ出している腹部の周りの模様が化粧回しに見えることからヨコヅナサシガメの和名がある。
国内に生息するヨコヅナサシガメ属(Agriosphodrus)は本種のみ。
 
トップの写真は6月4日に大木の幹に1匹だけ止まっている本種を見つけ撮影したもの。去年の夏の終わり頃から虫navi作成のために写真撮影をしているが、見つかるのは幼虫ばかりで5月中旬の出勤途中、サクラの幹にやっと本種の成虫を見つけることができた。秋から春まで群れている幼虫しか見なかったことから、成虫の寿命は短いと思われる。
PHOTO

ヨコヅナサシガメ
(2006.6.4)

卵のうから孵化するヨコヅナサシガメ
杉の幹にあったクモの巣の塊のような卵のうから本種の幼虫が出てきていた。
(2006.9.10)

ヨコヅナサシガメの幼虫@
木の洞に集団で生活している。
写真左側には本種の抜け殻が見られる。
(2006.9.9)

ヨコヅナサシガメの幼虫の脱皮@
脱皮直後は真っ赤な体色をしている。
(2006.9.9)

ヨコヅナサシガメの幼虫の脱皮A
(2006.9.9)

越冬中のヨコヅナサシガメの幼虫@
サクラの木の皮の裏で集団で越冬している。
(2006.12.23)

越冬中のヨコヅナサシガメの幼虫A
(2006.12.23)

ヨコヅナサシガメの幼虫
大きく成長した終齢幼虫
(2006.4.1)

上から見たヨコヅナサシガメの幼虫
クワの木の幹にいたところを撮影した。
(2005.11.3)

横から見たヨコヅナサシガメの幼虫
撮影後に気付いたことだが、小さい虫を捕食中で、口の先に虫が見える。
(2005.11.3)

ハチを捕食するヨコヅナサシガメの幼虫
(2006.3.18)

ハエを捕食したヨコヅナサシガメの幼虫@
動きは大変鈍いサシガメだが、狩りは上手いようである。
(2006.4.22)

ハエを捕食したヨコヅナサシガメの幼虫A
口吻を差し、頭部の付け根から吸血している。
(2006.4.22)

群れるヨコヅナサシガメの幼虫
通常、集団で生活している。
(2006.3.21)
 
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