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オオクチブトカメムシ
学名:Picromerus bidens

イタドリの根元の落ち葉上に飛来した本種(2021.6.18)
Data
和名 オオクチブトカメムシ
体長 13〜16mm
分布 北海道,本州
出現期 6〜11月
蛾類の幼虫など
 幼虫も同様
解説 クチブトカメムシの一種。
体色は褐色で暗褐色の点刻があり、全体的には茶色に見える。
前胸背中央よりやや前方に1対の黄紋、小楯板の前縁両側にも1対の黄紋があり、幼虫ではより明瞭に出る。
同属のクチブトカメムシに似るが、やや大きく前胸背側角が更に発達し、腹部の張り出しも強いとされる。
腹板にも違いがあり、本種の♂では黒色紋がなく、♀では第7節に1個あるのみ。
クチブトカメムシ属は前胸背側縁は鋸状、側角は強く突出するなどの特徴がある。
 
国内に生息しているクチブトカメムシ属(Picromerus)は以下の2種。
和名/学名 分布
オオクチブトカメムシ
Picromerus bidens
北海道,本州
クチブトカメムシ
Picromerus lewisi
北海道,本州,四国,九州
 
トップの写真は6月18日に上流沿いのイタドリの根元に飛来した本種を撮影したもの。撮影場所は同じだが、3週間近く前は丁度羽化直後だったらしく、色が浅い成虫を撮影している。この場所は5月23日時点では多数の幼虫がいた場所で、その時はクチブトカメムシ類止まりで種が分からず翌週も同じ場所で探し、ようやく1匹クズの葉上にいる個体を発見でき本種であることが分かった。本種の幼虫は「日本原色カメムシ図鑑」(全国農村教育協会)にも掲載されておらず同定できなかった訳である。
PHOTO

落ち葉上の成虫
(2021.6.18)

本種の体長
16mm強あった。
(2021.6.18)

クズの葉上の成虫@
羽化直後と思われる。
(2021.5.30)

クズの葉上の成虫A
(2021.5.30)

クズの葉上の成虫B
(2021.5.30)

クズの葉上の成虫C
(2021.5.30)

幼虫@
(2021.5.23)

幼虫A
(2021.5.23)

イタドリ上の幼虫たち@
(2021.5.23)

イタドリ上の幼虫たちA
(2021.5.23)

羽化間近の終齢幼虫
(2021.5.30)
 
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