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ズアカシダカスミカメ
学名:Monalocoris filicis

ズアカシダカスミカメ(2010.4.3)
Data
和名 ズアカシダカスミカメ
体長 約3mm
分布 北海道,本州,四国,九州,南西諸島
出現期 4〜10月
シダ類の汁
 幼虫も同様。
解説 シダに付くカスミカメ。
体色は黒色で光沢がある。頭部は黄褐色、脚は淡色で、腿節に暗褐色の環紋がある。
触角は中間付近に暗色部がある。
本種はシダ類に普通に見られる。
奄美大島には本種と酷似した同属のアマミズアカシダカスミカメがいるが脚に暗色部がなく、発見例は1匹のみである。
 
国内に生息するMonalocoris属は以下の2種。
和名/学名 分布
アマミズアカシダカスミカメ
Monalocoris amamianus
奄美大島
ズアカシダカスミカメ
Monalocoris filicis
北海道,本州,四国,九州,南西諸島
 
写真は4月3日にオシダ科のカタイノデと思われるシダにいた個体を撮影したもの。発見時はいずれも葉の裏におり、胞子のうに乗るように止まっているので、主な餌は胞子の汁のようだ。
幼虫の写真は10月17日に庭のイヌワラビにいたもので、成虫と幼虫共に見られ、個体数も多くどのイヌワラビにも付いていた。
PHOTO

カタイノデ上の本種@
(2010.4.3)

カタイノデ上の本種A
(2010.4.3)

イヌワラビ上の終齢幼虫@
(2010.10.17)

イヌワラビ上の終齢幼虫A
(2010.10.17)

イヌワラビ上の若齢幼虫
(2010.10.17)

本種が退いた後のカタイノデの胞子のう
右の胞子のうは本種によって包膜が取られ食べられたようだ。
(2010.4.3)

本種がよく見られたカタイノデ
(2010.4.3)

食草のカタイノデ
(2010.4.3)

本種が付いているイヌワラビ
(2010.10.17)
 
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