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アカギカメムシ
学名:Cantao ocellatus

アカメガシワの実を吸汁する本種(2017.10.15 西表島)
Data
和名 アカギカメムシ
体長 17〜26mm
分布 本州(山口県),四国,九州,屋久島,トカラ列島(諏訪之瀬島),奄美大島,徳之島,沖永良部島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 5〜11月
トウダイグサ科(アカメガシワ,ウラジロアカメガシワ,オオバギ),コミカンソウ科(カキバカンコノキ)の実の汁
 幼虫はアカメガシワ,オオバギの実の汁。
解説 南西諸島に生息する大型カメムシ。
体色は鮮やかな赤色〜淡黄色で黄色の斑紋及び、紋の内部が黒紋を持つ黄色い斑紋がある。
個体差が激しく、赤色から淡黄色、黒紋の大小などかなりの変異が見られる。
更に稀に前胸背側角が鋭い棘状に発達する個体が出現するが、インドネシアなどの熱帯域では100%の出現率になるという。
寄主植物上で群れる習性がある。
和名のアカギは植物のコミカンソウ科のアカギに由来していると思われるが、複数のカメムシ図鑑や書籍などで寄主植物としての記載がない為、命名時の間違いか寄主植物としての利用が稀かのどちらかと思われる。
従来、国内では南西諸島にのみ分布していたが次第に北上を続けており、現在は本州の山口県でも繁殖が確認されている。
海外では台湾,朝鮮半島,中国,東洋区に分布している。
国内に生息するアカギカメムシ属(Cantao)は本種のみ。
 
写真は10月15日、西表島の日当たりの良い草むら沿いの茂みのアカメガシワの実を吸汁している本種を撮影したもの。西表島を訪れる都度、アカメガシワに本種がいないか探していたが、アカメガシワは至るところに目にするもののなかなか本種を見つけることができなかったが、今回ようやく1本のアカメガシワの実に3匹の成虫を見ることができた。3匹共に鮮やかな赤色の個体だが斑紋に個体差が見られた。
虫ナビ紹介種は本種で3,300種目となった。
PHOTO

アカメガシワの実を吸汁する本種@
(2017.10.15 西表島)

アカメガシワの実を吸汁する本種A
(2017.10.15 西表島)
 
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