ホーム > ハエ目 > ツノキノコバエ科
 
ヒラタキノコバエ属の一種
学名:Keroplatus sp.

ヒラタキノコバエ属の一種(2021.6.17)
Data
和名 ヒラタキノコバエ属の一種
体長 約10mm
分布 本州
出現期 6月
不明
 幼虫は多孔菌類を食べる。
解説 一見、蚊のように見えるキノコバエの一種。
翅はやや暗色がかった透明で無紋。
胸部背面は肌色で薄っすらと黒い短毛を生やし、V字状の暗色の縦筋がある。
本属の特徴は幅広い触角と2節からなる下顎鬚があることとされる。
幼虫は多孔菌類のキノコが生える朽木に生息し、体色は白色、胴体の背面に7対程黒点が並ぶ。
粘液を出して繭を作り蛹化し、飼育した限りでは5日程で成虫となる。
同属には体が発光するミツボシヒラタキノコバエ(Keroplatus nipponicus)が有名。
他にメスグロヒラタキノコバエ(Keroplatus biformis)も知られているが、この種は翅に斑紋がある。
その他にも未記載種がいるらしいので同定は属までとした。
 
国内に生息するヒラタキノコバエ属(Keroplatus)は以下の2種。
和名/学名 分布
ミツボシヒラタキノコバエ
Keroplatus nipponicus
北海道,本州
メスグロヒラタキノコバエ
Keroplatus biformis
北海道,本州
 
トップの写真は6月11日に採集した幼虫を飼育下で羽化させた成虫を撮影したもの。近所の墓地周辺の伐倒木の裏にいた幼虫2匹を持ち帰ったところ、翌日に容器内で繭を作り、6月17日に羽化した。最初は1匹だけ飛び回っていたので落ち着くまで待っていると2匹目も羽化してすぐに飛び回りだした。羽化後体を固めるためにじっとしているようなことはないようだ。1匹が落ち着いたので撮影し、そのまま飛び去った。もう1匹はずっと飛び回っているので、そのままにしておいたところ、翌日撮影に出かけて帰宅時に死んでいた。体長は10mmだった。
PHOTO

飼育下で羽化した新成虫@
(2021.6.17)

飼育下で羽化した新成虫A
(2021.6.17)

飼育下で羽化した新成虫B
(2021.6.17)

飼育下で羽化した新成虫C
(2021.6.17)

伐倒木にいた幼虫@
(2021.6.11)

伐倒木にいた幼虫A
(2021.6.11)


(2021.6.14)
 
先頭ページへ