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セダカコガシラアブ
学名:Oligoneura nigroaenea

シャリンバイ上のセダカコガシラアブ(2009.4.29 静岡県寝姿山)
Data
和名 セダカコガシラアブ
体長 6〜8mm
分布 北海道,本州
出現期 4〜5月
花の蜜
 幼虫はクモ類に寄生。
解説 盛り上がった胸部を持つコガシラアブ。
口吻は大変長く、尾端まで伸びている。
脚は黒色で、腿節先端付近から白色。
幼虫はクモ類に寄生し、クモの体内で成長する。「日本動物大百科9」によれば、クモの体内に侵入した1齢幼虫は4ヶ月から長いものでは数年も休眠するという。恐らくクモ自体が成長するのを待つ必要があるのではないだろうか?
3齢幼虫の期間は僅か1日ほどと大変短い。このことも、クモの内部組織を食べる事で寄主であるクモ自体が死んでしまうからであろう。脱出後に蛹になるという。
 
国内に生息するOligoneura属は以下の8種。
和名/学名 分布
セダカコガシラアブ
Oligoneura nigroaenea
北海道,本州
ハセガワセダカコガシラアブ
Oligoneura hasegawai
本州
イトウセダカコガシラアブ
Oligoneura itoi
本州
ミナミカワセダカコガシラアブ
Oligoneura minamikawai
本州
ナガトミセダカコガシラアブ
Oligoneura nagatomii
九州
シラキセダカコガシラアブ
Oligoneura shirakii
奄美大島
タケウチセダカコガシラアブ
Oligoneura takeuchi
本州
ヤスマツセダカコガシラアブ
Oligoneura yasumatsui
九州
 
写真は4月29日に静岡県の寝姿山で、シャリンバイに来ていた本種を撮影したもの。背中が盛り上がったこの特徴的なアブは図鑑でしか見たことがなく、今回が初めてのご対面となった。数匹が盛んにシャリンバイの花の蜜を摂取していた。
PHOTO

本種のアップ
(2009.4.29 静岡県寝姿山)

シャリンバイの花に来た本種
(2009.4.29 静岡県寝姿山)
 
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