クワガタ幼虫の雌雄判別法
 1・2齢幼虫をお買い上げいただいたお客様から♂♀どちらが入っているのかお問い合わせが複数ありましたので、今更ながらここでクワガタの雌雄判別法をご紹介したいと思います。
基本的に1・2齢幼虫での♂♀判別は困難ですが、3齢幼虫になれば判別が可能になります。

サキシマヒラタの♂幼虫
オレンジ色をしたマークは見られない。


サキシマヒラタの♀幼虫
尻部にオレンジ色をした楕円のものが見られる。

 ♀幼虫は3齢幼虫になると右のようなオレンジ色をした楕円の卵巣が透けて見えるようになります。
♂はまったく見えませんが、たまに精巣が見えることもあり、それは楕円ではなく線上のものなので、判別は難しくありません。
成熟すると幼虫の透明度が少なくなり、卵巣が隠れて見えなくなり易いですが、幼虫が動いた時に見え隠れすると思いますので、注意して観察しましょう。


■性転換について
 ヒラタクワガタの飼育記でも紹介していますが、過去1度だけ♀幼虫だと思っていたヒラタクワガタの幼虫が突如巨大化して♂となったことがありました。もしかしたら性転換をすることもあるのかもしれません。
他にもサバゲノコギリクワガタでは人によって♀ばっかりになったという声がよく聞かれるかと思いきや半々になったという人もいます。これは飼育者の環境の違いで性別を決定させているとは考えられないでしょうか?


オレンジ色の♀の卵巣
この楕円をしたオレンジ色のものが見えれば♀

※ニジイロクワガタやキンイロクワガタの仲間は卵巣が見えないので、上記には当てはまりません。
 ♂♀判別お分かりいただけましたでしょうか?
ご意見・ご感想などありましたら、今後の参考にさせていただきたいと思いますので、お気軽にメールしてください。

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