ゴールドヘッド・オキシデンタリス

2年前、先に羽化してしまった♀のために、オークションにてペアリング用にエクアドル産WF1の♂105mmを購入、なんとその♂の前胸部が色付き、ゴールドヘッドになってしまいました。
ブリードにも成功し、子供が羽化、あまり期待していませんでしたが、遺伝してくれたようで、またゴールドヘッドになってくれました。
まだ色は淡いと言わざるを得ませんが、遺伝することが判明したことで、形はヘラクレスでありながら、ヒルスのようにゴールドに色付く完璧なゴールドヘッドを作出することも十分可能と思われます。
 

 
ゴールドヘッドの♂125mm



エクアドル産/WF1 ヘラクレス・オキシデンタリス ♂105mm
この個体はオークションでまだ色付いていない新成虫を2003年7月12日に購入したものです。
7月20日に前胸部まで発色した時は驚きでした。
血統も天然♀から生まれた個体だったので、野外のゴールドヘッドと交配していた、或いはゴールドヘッドが遺伝していた♀であった可能性も十分考えられます。
この♂と掛け合わせた♀は通常血統のオキシでしたので、次世代にはあまり期待していませんでした。
遺伝したゴールドヘッドのオキシデンタリス♂125mm
今回羽化した♂125mmです。
羽化後半月少々ほどで、色付きました。
(写真右下は色付く以前6月11日に撮影したものです。)
ただ、かなり明るいところで確認しないと黄土色が確認しづらいですが、太陽光に当ててみると、まばゆいほどのゴールドが浮かび上がります。
種親の通常個体の♀の影響でゴールドヘッドにならないのではと思っていたので、ここまで遺伝してくれるとは正直思ってもいませんでした。
私の知る限り、ゴールドヘッドが現れるヘラクレスは今のところセプテントリオナリスとオキシデンタリスだけです。
 
熱帯魚などとは違い、外国産昆虫の飼育の歴史は非常に浅いため、はっきりと品種と呼べるものはホワイトアイくらいしかないようですが、こういった個体をブリードによってグレードを上げて品種として固定化するというのも面白いと思います。
しっかり遺伝することが判明した以上、この兄弟と交配させてゴールドの発色の良い個体を選別し、更にグレードを上げていき、完璧なゴールドヘッドを作出すべく、累代続行していきたいと思っています。
 
※詳細は飼育記をご参考ください。



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