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ダイオウヒラタクワガタ Dorcus bucephalus 産地:イースト・ジャワ |
新成虫購入 | |||
2000年12月3日 奈良○○クワセンターよりイースト・ジャワ産ダイオウヒラタ1ペア(♂76mm・♀44mm)を購入した。♀の前羽に少しディンプルがあった。 |
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新成虫購入 | |||
天然物なので♀は既に交尾済みと判断、ペアリングさせることなく中プラケースにコナラ材でセットした産卵用ケースに入れた。 しかし、気温低下のせいなのか、温度管理はしていたが全く産卵しなかった。 |
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WILD:種親♂76mm |
WILD:種親♀44mm |
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ペアリング | |||
2002年3月25日 気温が上がってきたのでペアリングさせることにした。♀を♂のいるプラケース中に入れ、4日間待った。最初のうち、♂は♀を敵と間違えて物凄い勢いで追いかけ挟もうとしたが、後半はおとなしくなりペアでいることもあり、無傷で終了することができた。 |
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産卵用ケース再セット | |||
3月28日 プラケース中にコナラ材1本をマットに半分埋め、セット、♀を入れた。 3月31日 材が削られているのが、ケース側面から観察できた。産卵中の模様。 4月8日 活発に産卵していて、材がかなり削られていた。 |
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セット時の産卵用ケース |
産卵中の産卵用ケース |
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材割り | |||
4月16日 コナラ材割りを行ない、卵7個と孵化直後の頭部がまだ真っ白な1齢幼虫1頭を採取した。卵は大きく直径3〜3.5mm程あった。 新たにコナラ材2本をセットした。 |
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材割り時の卵と1齢幼虫 |
採取した卵と1齢幼虫 |
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人工孵化 |
プリンカップにセットした卵 |
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採取した7個の卵はプリンカップにクヌギ発酵マットを詰め、側面に箸で穴をあけ、卵を落として埋めた。セットした日の夜に早くも1頭が孵化した。 4月17日 2頭孵化。 4月18日 1頭孵化。 4月19日 1頭孵化。 4月20日 1頭孵化。 4月22日 1齢幼虫6頭を1頭ずつ1Lビンにセットした。 4月30日 最後の1頭が孵化した。 5月4日 最後の1頭を1Lビンにセットした。 |
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プリンカップで孵化した1齢幼虫 |
プリンカップから取り出した1齢幼虫 |
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幼虫飼育 | |||
採取した1齢幼虫又は人工孵化した幼虫は、1Lのガラスビンに1頭ずつ飼育、マットは自家製のクヌギ小麦粉発酵マットを使用した。最初の採取した幼虫は頭の白い段階でセットした。 5月13日 ガラスビンから2齢幼虫が確認できた。 |
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材割り(2回目) | |||
5月21日 産卵跡が多かった方の材を割り、初齢幼虫7頭を採取、内1頭は材の下にいた。 種親の♀はマット上で歩き回っている事が多く、産卵はしなくなったようだ。 |
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種親の♀死亡 | |||
6月16日 種親の♀がマット上で引っくり返って死んでいた。左後足が無かった。 |
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材割り(3回目) | |||
6月23日 マットより3齢初期幼虫1頭、体が透明なブヨブヨ病らしい1齢幼虫1頭、材より2齢幼虫1頭を採取した。ブヨブヨ病らしい1齢幼虫はその後、死亡した。 |
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3齢幼虫 | |||
6〜7月 幼虫はどんどん大きくなっていったがマットに線虫が大量に発生するようになり死亡してしまったものもいた。同時期に飼育していた本土ヒラタも同じマットを使用していたのだが、なぜか線虫はあまり発生していない。 かなり大きくなっていたのだが幼虫が巨大な為かビンに詰めたマットが盛り上がり、目詰まりを起こしたのか蓋をバリバリ噛んでマットをあまり食べなくなった。 上部のマットを取り除いてやってもまたすぐにマットが盛り上がってしまった。詰めが甘かったのかも知れない。 結果、だいぶ幼虫が縮んでしまった。 |
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材割り時の2齢幼虫 |
3齢幼虫 |
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♀蛹化 |
♀の蛹 |
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8月11日 ♀が蛹化した。 8月30日 ♀が蛹化した。 9月10日 ♀が蛹化した。 9月12日 ♀が蛹化した。 |
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♀羽化 | |||
8月27日 ♀38mmが羽化した。 9月18日 ♀41mmが羽化した。 9月30日 ♀35mmが羽化した。 10月2日 ♀39mmが羽化した。 |
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♂蛹化 | |||
10月9日 深夜と日中に1頭ずつ蛹化した。 11月1日 ♂が蛹化した。 |
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♂羽化 | |||
11月8日 ♂58.5mmが羽化した。 11月10日 ♂59mmが羽化した。 12月8日 ♂57mmが羽化した。 |
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♂の羽化 |
羽化直前の蛹 |
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羽化@ |
羽化A |
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羽化B |
羽化C |
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♀後食開始 | |||
11月8日 ♀が活発にゼリーを食べるようになった。 |
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種親♂死亡 | |||
12月16日 種親♂76mmが死亡した。 |
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♂後食開始 | |||
2002年1月1日 ♂もゼリーを食べる様になっていた。 |
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飼育結果 | |||
結局、幼虫18頭飼育しましたが、無事羽化したのは9頭でした。線虫の大量発生が幼虫にダメージを与えたようです。しかしなぜか同じマットで他のクワガタの幼虫も飼育しているが線虫の発生は少ない。発生しても死ぬようなことは無かった。種親が原因なのか幼虫の抵抗力が低いように思える。 さらに大きくなっていたのに暴れたのが原因なのかそれとも詰めが甘かっただけなのか、マットが盛り上がりタイベスト紙が目詰まりを起こし、蓋をバリバリ噛んで縮んでしまい小型になってしまった。 ダイオウヒラタはマット飼育では大型個体が蛹の段階で死んでしまうことが多いらしいので、使用したマットが適さなかった可能性があります。 |
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その後の飼育 | |||
F2幼虫飼育ではオオクワの好む発酵浅めのマットを使用しました。たった1ヶ月であっという間にマットを食いつくしほとんど土化したマットになって暴れてしまっていた。♂は2Lビンに移しましたが、暴れることなく活発にマットを食べてそのまま蛹化しそうです。まだ活動している♂幼虫が1頭いますが、大きめなので70mmくらいにはなって欲しいと思っています。 |