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ヤマアカガエル
学名:Rana ornativentris

山地の雑木林にいた本種(2012.6.24 静岡県)
Data
和名 ヤマアカガエル
体長 ♂:約8cm
♀:6cm以下
分布 本州,四国,九州,佐渡島,大隈諸島など
エサ 昆虫やクモなど
鳴き声
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ニホンアカガエルRana japonica)とよく似た山地性のアカガエル。
ニホンアカガエルとの違いはいくつかあるが、目の後方から背中に伸びる背側線がニホンアカガエルではほぼ直線であるのに対し、本種では鼓膜周辺の黒紋付近と背中付近でカーブを描いている。
更に本種は通常のどに数個の黒紋があるがない個体もある。
繁殖期の♂は体色が暗褐色になる。
生息場所は主に山地性で低山地ではニホンアカガエルと混生している。
 
トップの写真は静岡県の標高600m付近の雑木林内にいた本種を撮影したもの。林内でライトトラップ後にドームシェルターで一泊した帰りで、赤味のない体色と唇の斑紋などで本種であることが分かる。
ここ数年、庭のロックポンドに毎年現れるようになり、2月下旬頃からクココココといった変わった鳴き声を聞くことができる。鳴き声はなかなか言葉では表現し辛い為、スマートフォンで録音してみた。ちなみに私はメールの通知音にして楽しんでいる。
産卵を終えると♀はいなくなるようだが、♂は卵が孵化した後も残っていることが多いようで、警戒心も薄れ間近で撮影することもできた。
 
ニホンアカガエルとの相違点は以下の通り。
 
ニホンアカガエル ヤマアカガエル
背部の隆起カーブ まっすぐ 内側に反る
頭部 細め 太め
下顎 斑紋はない 斑紋がある
幼生 背面に一対の黒点 黒点はない。
棲息場所 低山地(800m以下) 低山地〜高地(2,000mまで)
  • ※ 低山地ではニホンアカガエルと混生している。
PHOTO

繁殖期の♂@
繁殖期の♂は暗褐色となる。
(2012.5.5)

繁殖期の♂A
(2012.5.5)

山地の雑木林にいた個体@
(2012.6.24 静岡県)

山地の雑木林にいた個体A
(2012.6.24 静岡県)

山地の雑木林にいた個体B
(2012.6.24 静岡県)

林縁にいた個体@
(2006.11.3)

林縁にいた個体@
(2006.11.3)

林縁にいた個体A
背側線が反っているのが確認できる。
(2006.11.3)

庭のロックポンドに現れたペア
(2010.2.27)

庭のロックポンド内の卵
(2013.3.2)

沼を覆い尽くすような数の卵
(2010.3.5)

卵から脱出する幼生達
(2010.3.5)

本種のオタマジャクシ
その後、ロックポンド内からたくさんの子ガエルが出てきた。
(2010.6.19)
 
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